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NY市場サマリー(2日)ドル・利回り・株上昇、アトランタ連銀総裁が利上げ幅0.25%支持

ロイター / 2023年3月3日 7時11分

[2日 ロイター] -

<為替> 朝方発表された米指標は雇用市場が引き続き堅調に推移している様子を示し、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続する可能性を示唆した。

米労働省が2日に発表した2月25日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から2000件減の19万件と、7週連続で20万人を割り込んだ。

また、2022年第4・四半期の非農業部門の生産単位当たりの報酬を示す単位労働コスト(改定値)は年率換算で前期比3.2%上昇し、先月発表された速報値の1.1%上昇から上方改定された。

アトランタ地区連銀のボスティック総裁は2日、FRBによる利上げの影響が本格的に発現するのは今春以降となる可能性があるとし、この点が当面は0.25%ポイントの「緩やかな」利上げを行う根拠になるとの認識を示した。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.623%高。

ユーロは0.71%安の1.0589ドル。欧州連合(EU)統計局が2日発表したユーロ圏の2月の消費者物価指数(HICP)速報値は前年比8.5%上昇と、前月の8.6%上昇から鈍化した。ただ市場予想は上回った。

市場では、欧州中央銀行(ECB)が3、5月の理事会で金利を計100ベーシスポイント(bp)引き上げると予想されている。

ポンド/ドルは0.76%安の1.194ドル。イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁が1日、利上げ局面が終わりに来ている可能性を排除しない一方、今後の政策について確たる見通しを示すのは時期尚早との見解を示したことが引き続き材料視された。

円は対ドルで0.44%下落した。

オフショア人民元は0.7%上昇し、1ドル=6.9265元。5日に開幕する全国人民代表大会(全人代)が注目されている。

仮想通貨のビットコインは0.81%安の2万3442ドル。暗号資産(仮想通貨)関連企業を中心に取引する銀行持ち株会社の米シルバーゲート・キャピタルが年次報告書の提出を延期し、ゴーイングコンサーン(継続企業)として運営する能力を評価していると表明し、株価が急落したことに反応した。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが一段と上昇した。労働市場に関連する経済指標が力強かったことで、FRBはさらに金利を引き上げる必要があるとの見方が強まっている。

米国債利回りはユーロ圏の物価上昇が根強かったことですでに上昇していたが、米労働市場関連の指標を受け一段と水準を切り上げた。

ジョン・ハンコック・インベストメント・マネジメントの共同チーフ投資ストラテジスト、マシュー・ミスキン氏は「全般的なインフレが上向く中、賃金インフレも上昇すれば、インフレは一段と根強くなるとの懸念が債券市場で出ている」と述べた。

10年債利回りはこの日の取引で4%台に乗せ、終盤の取引で約8ベーシスポイント(bp)上昇の4.075%。

2年債利回りは一時4.944%と、約15年ぶりの高水準を付けた。

30年債利回りも上昇し、昨年11月半ば以来初めて4%台に乗せた。終盤の取引で4.023%。

CMEグループのデータで、FRBが今月の会合で0.25%ポイントの利上げを決定する確率は約70%だが、利上げ幅が0.50%ポイントになる確率も約30%あることが示されている。

OANDAのシニア・マーケット・アナリスト、エドワード・モヤ氏は「米経済は引き続き堅調に推移しているため、FRBのタカ派姿勢は続く」とし、「金利が長期間にわたり高水準にとどめられるのは間違いない。0.25%ポイントより大きい幅での利上げの可能性も再び出てくる」と述べた。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 米国株式市場は上昇して取引を終えた。アトランタ地区連銀のボスティック総裁がFRBの利上げについて、0.25%ポイント幅を支持する考えを示したことを受け、国債利回りが一時の高水準から低下したことが背景。

この日発表された指標は、新規失業保険週間申請件数が減少して労働市場の強さを改めて示したほか、2022年第4・四半期の労働コストの伸び率が上方改定された。これを受け、10年債利回りは一時4.091%まで上昇し、4カ月ぶりの高水準を付けていた。2年債利回りも一時、4.944%と15年ぶりの高水準を更新していた。

S&P総合500種は一時、主要支持線の200日移動平均線(約3940ポイント)を1月25日以降初めて下回っていた。

顧客管理ソフト大手のセールスフォースは11.50%急伸し、20年8月以来の大幅な上昇率を記録。第1・四半期(2─4月)の売上高見通しが市場予想を上回ったほか、自社株買いの規模を200億ドルに引き上げたことが好感された。

電気自動車(EV)大手テスラは5.85%下落。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)らは1日、投資家向け説明会で4時間に及ぶプレゼンテーションを行ったものの、期待されていた低価格モデルの投入計画は明らかにされなかった。

百貨店大手メーシーズは11.11%上昇。通年の利益見通しが市場予想を上回った。

暗号資産(仮想通貨)関連企業を中心に取引する銀行持ち株会社のシルバーゲート・キャピタルは57.72%急落。年次報告書の提出を延期し、ゴーイングコンサーン(継続企業)として運営する能力を評価していると表明したことを受けた。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 堅調な米雇用指標を受けて、FRBによる利上げ局面が長期化するとの見方が強まったことから売られ、4営業日ぶりに反落した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比4.90ドル(0.27%)安の1オンス=1840.50 ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> エネルギー消費大国である中国の石油需要回復への楽観的な見方が広がる中を、3日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比0.47ドル(0.60%)高の1バレル=78.16ドルだった。5月物は0.48ドル高の78.31ドル。

中国国家統計局が前日発表した2月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は52.6となり、前月から大幅に上昇。景気の拡大・縮小を判断する節目の50を2カ月連続で上回った。これを受け、世界最大の石油輸入国である中国のエネルギー需要見通しに楽観的な見方が広がった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 136.76/136.79

始値 136.60

高値 137.09

安値 136.45

ユーロ/ドル NY終値 1.0596/1.0600

始値 1.0625

高値 1.0630

安値 1.0577

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 93*15.00 4.0010%

前営業日終値 94*08.50 3.9530%

10年債(指標銘柄) 17時05分 95*14.00 4.0616%

前営業日終値 95*30.50 3.9960%

5年債(指標銘柄) 17時05分 98*19.25 4.3143%

前営業日終値 98*26.25 4.2650%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*16.13 4.8892%

前営業日終値 99*16.13 4.8890%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 33003.57 +341.73 +1.05

前営業日終値 32661.84

ナスダック総合 11462.98 +83.50 +0.73

前営業日終値 11379.48

S&P総合500種 3981.35 +29.96 +0.76

前営業日終値 3951.39

COMEX金 4月限 1840.5 ‐4.9

前営業日終値 1845.4

COMEX銀 5月限 2090.1 ‐19.4

前営業日終値 2109.5

北海ブレント 5月限 84.75 +0.44

前営業日終値 84.31

米WTI先物 4月限 78.16 +0.47

前営業日終値 77.69

CRB商品指数 271.3024 ‐1.5095

前営業日終値 272.8119

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