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NY外為市場=ドル上昇、堅調な労働関連指標が利上げ継続の可能性示唆

ロイター / 2023年3月3日 7時7分

ニューヨーク外為市場ではドルが上昇。朝方発表された米指標は雇用市場が引き続き堅調に推移している様子を示し、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続する可能性を示唆した。(2023年 ロイター/Sam Mircovich)

[ニューヨーク/ロンドン 2日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇。朝方発表された米指標は雇用市場が引き続き堅調に推移している様子を示し、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続する可能性を示唆した。

米労働省が2日に発表した2月25日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から2000件減の19万件と、7週連続で20万人を割り込んだ。

また、2022年第4・四半期の非農業部門の生産単位当たりの報酬を示す単位労働コスト(改定値)は年率換算で前期比3.2%上昇し、先月発表された速報値の1.1%上昇から上方改定された。

CIBCキャピタル・マーケッツの北米FX戦略主任ビパン・ライ氏は「FRBが予想よりも幾分後手に回っている可能性が入手されるデータから明らかになっており、懸念が高まっている」と述べた。

アトランタ地区連銀のボスティック総裁は2日、FRBによる利上げの影響が本格的に発現するのは今春以降となる可能性があるとし、この点が当面は0.25%ポイントの「緩やかな」利上げを行う根拠になるとの認識を示した。

米債券市場では利上げ継続期待を反映し、米2年債利回りは急上昇した。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.623%高。

ユーロは0.71%安の1.0589ドル。欧州連合(EU)統計局が2日発表したユーロ圏の2月の消費者物価指数(HICP)速報値は前年比8.5%上昇と、前月の8.6%上昇から鈍化した。ただ市場予想は上回った。

市場では、欧州中央銀行(ECB)が3、5月の理事会で金利を計100ベーシスポイント(bp)引き上げると予想されている。

ポンド/ドルは0.76%安の1.194ドル。イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁が1日、利上げ局面が終わりに来ている可能性を排除しない一方、今後の政策について確たる見通しを示すのは時期尚早との見解を示したことが引き続き材料視された。

円は対ドルで0.44%下落した。

オフショア人民元は0.7%上昇し、1ドル=6.9265元。5日に開幕する全国人民代表大会(全人代)が注目されている。

仮想通貨のビットコインは0.81%安の2万3442ドル。暗号資産(仮想通貨)関連企業を中心に取引する銀行持ち株会社の米シルバーゲート・キャピタルが年次報告書の提出を延期し、ゴーイングコンサーン(継続企業)として運営する能力を評価していると表明し、株価が急落したことに反応した。

ドル/円 NY終値 136.76/136.79

始値 136.60

高値 137.09

安値 136.45

ユーロ/ドル NY終値 1.0596/1.0600

始値 1.0625

高値 1.0630

安値 1.0577

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