海外旅行需要、円安の影響大きく JAL副社長「回復に懸念」
ロイター / 2024年5月2日 18時37分
5月2日、日本航空(JAL)の斉藤祐二副社長・グループCFOは決算会見で、足元での円安進行を巡り、日本から海外へ向かう旅客需要に「(影響が)大きく出ている」と明らかにした。写真は同社のロゴ。2020年10月、羽田空港で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)
Maki Shiraki
[東京 2日 ロイター] - 日本航空(JAL)の斉藤祐二副社長・グループCFOは2日の決算会見で、足元での円安進行を巡り、日本から海外へ向かう旅客需要に「(影響が)大きく出ている」と明らかにした。
日本発の観光需要はコロナ禍前に比べ5割程度、ビジネス需要は6割を超えるほどしか戻っておらず、今後の「回復が懸念される」と語り、「為替の水準は是正されるとありがたい」と述べた。
斉藤氏は、観光需要について「いろいろな対応策をとっても今の円安水準ではなかなか(需要が)戻りにくい」と話した。ビジネス需要は今年度の回復を期待している、としつつ「本来は為替で動くものでもないが、回復に影響が出るのでは」と懸念を示した。
訪日客需要の拡大などで外貨建て収入は増えるが、円安がこのまま続けば機材調達コストにも響きかねない、とした。
円安に伴う運賃への影響に関しては「これから予約の入る夏休みは、円安になったからといって運賃を変動させることは基本的にはない」と説明。円安の影響で少し需要が弱くなる場合は「需要喚起的な運賃も少し考えていく必要がある」と語った。
JALはこの日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比4.7%増の1000億円になりそうだと発表した。コロナ前の19年3月期の1508億円以来、6年ぶりに1000億円台を回復する見込み。IBESがまとめたアナリスト11人による予測平均値は1035億円で、ほぼ同水準となっている。
この記事に関連するニュース
-
自動車に恩恵、食品は懸念=円安の影響、業種で明暗
時事通信 / 2024年5月17日 19時59分
-
止まらない円安、夏休みの海外旅行どうなる JAL、需要冷え込めば「需要喚起的な運賃」検討
J-CASTニュース / 2024年5月3日 18時16分
-
商船三井、通期純利益は減益予想 業績次第で配当上げも
ロイター / 2024年4月30日 14時56分
-
ディスコの4─6月期予想、6割の営業増益 AIやパワー半導体向け堅調
ロイター / 2024年4月25日 17時33分
-
エアバスに偏らず機材調達、ボーイングとの関係変わらず=JAL社長
ロイター / 2024年4月24日 20時37分
ランキング
-
1庶民は買えない!?マンション高騰は続くのか? 今後のインフレで日本の不動産はどうなるのか
東洋経済オンライン / 2024年5月17日 19時30分
-
2住みたい街の特徴 3位「交通の便がいい」、2位「治安がいい」、1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月17日 17時15分
-
3「セブンプレミアム」売上高、累計15兆円を突破…節約志向でPBの存在感高まる
読売新聞 / 2024年5月18日 0時3分
-
4EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴
ニューズウィーク日本版 / 2024年5月17日 12時5分
-
5中国、日本水産施設を停止 5月から税関当局の登録
共同通信 / 2024年5月17日 23時41分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください