ファーストリテ、通期純利益を上方修正 海外ユニクロ事業など好調
ロイター / 2024年4月11日 20時0分
4月11日、ファーストリテイリングが発表した2024年8月期上期(23年9月─24年2月、国際会計基準)決算は、連結営業利益が前年同期比16.7%増の2570億円となった。写真はユニクロのロゴ。2017年3月、都内で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)
Mayu Sakoda
[東京 11日 ロイター] - ファーストリテイリングは11日、2024年8月期の連結純利益(国際会計基準)予想を上方修正し、前年比8.0%増の3200億円になる見通しだと発表した。従来予想は3100億円だった。営業利益見通しは同18.1%増の4500億円で据え置いたが、前期に続き過去最高益となる。
北米と欧州を中心に海外ユニクロ事業が増収増益となったほか、国内ユニクロ事業も値引き率抑制などで粗利が改善する。
同時に発表した2024年8月期上期(23年9月─24年2月)決算でも、連結営業利益が前年同期比16.7%増の2570億円と過去最高となった。
海外ユニクロ事業が全体をけん引したが、中国大陸・香港・台湾で構成する「グレーターチャイナ」は、中国大陸での暖冬など天候不順や消費意欲の伸び悩みが影響し、前年並みとなった。岡崎健最高財務責任者(CFO)は「地域特性に合った商品構成だったかとか、ブランディングの強化ができていたかなど、反省点が多々ある」と述べた。2月の春節商戦は盛り上がったものの、期待通りの売り上げにはならなかったという。岡崎氏は「ニーズをしっかりとらえていけば商売していける」とし、下期はブランディングを強化し、1店舗当たりの売上高を高めるなど「質」の向上に注力する。
北米、欧州、東南アジアは下期、通期とも大幅な増収増益となる。北米、欧州は顧客層が拡大し、事業成長の好循環に入っているといい、欧州の通期売上高、営業利益はともに過去最高を見込む。ユニクロ欧州の守川卓CEOは欧州市場について「ロンドンやパリなどの中心地は競合他社と比較してもひけを取らない、もしくはそれ以上の高いプレゼンスを実現できている」と説明。欧州における1店舗当たりの売上高も高いといい、「日本と比べてもケタ違いのインパクトがある」と述べ、今後も出店を加速していく計画という。
一時1ドル153円台と、約34年ぶりの円安水準となった為替について、柳井正会長兼社長は「われわれの会社だけじゃなしに、日本にとっていいわけない」と述べた。「世界の中の日本というのをみないといけないし、その中で自分たちの状況を理解しないといけない」とした。
同社はまた、業績予想の修正を反映し、年間配当予想を従来の330円から350円に引き上げた。
この記事に関連するニュース
-
米ウォルマート2─4月は増収増益、見通し上方修正 株価最高値
ロイター / 2024年5月17日 2時27分
-
ソフトバンクのモバイル事業、官製不況を脱し増収増益に 宮川社長「本当に胃が痛い2年半」と振り返る
ITmedia Mobile / 2024年5月10日 16時57分
-
2023年度決算を発表
Digital PR Platform / 2024年5月10日 15時23分
-
米GM、第1四半期は予想上回る増収増益 通年利益見通し上方修正
ロイター / 2024年4月24日 1時41分
-
良品計画の24年8月期上期決算が増収大幅増益!国内復活のけん引役は
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年4月21日 20時59分
ランキング
-
1庶民は買えない!?マンション高騰は続くのか? 今後のインフレで日本の不動産はどうなるのか
東洋経済オンライン / 2024年5月17日 19時30分
-
2住みたい街の特徴 3位「交通の便がいい」、2位「治安がいい」、1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月17日 17時15分
-
3EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴
ニューズウィーク日本版 / 2024年5月17日 12時5分
-
4「セブンプレミアム」売上高、累計15兆円を突破…節約志向でPBの存在感高まる
読売新聞 / 2024年5月18日 0時3分
-
5中国、日本水産施設を停止 5月から税関当局の登録
共同通信 / 2024年5月17日 23時41分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください