【関ケ原の戦い】東軍総大将・家康が現地で見せた動きに勝利への思惑が現れている
バイクのニュース / 2023年11月5日 8時10分
1600年10月21日(慶長5年9月15日)、徳川家康率いる東軍と、毛利輝元率いる西軍が、美濃国(岐阜県)関ケ原を舞台に繰り広げた合戦が、天下分け目の決戦「関ケ原の戦い」です。戦の勝者である東軍総大将、徳川家康の陣地をスーパーカブで訪れました。
■どう動いた家康? じつは短時間で終わった天下分け目の決戦
1600年10月21日(慶長5年9月15日)、徳川家康率いる東軍と、毛利輝元率いる西軍が、美濃国(岐阜県)関ケ原を舞台に繰り広げた合戦が、天下分け目の決戦「関ケ原の戦い」です。戦の勝者である東軍総大将、徳川家康の陣地をスーパーカブで訪れました。
「関ケ原古戦場」の中でも東の端にある桃配山(ももくばりやま)に、家康は最初の陣を張った。のちに戦況の停滞を打破すべく、ここを捨てることになる
岐阜県関ケ原は盆地状の平地ですが、西軍の石田三成(いしだみつなり)は笹尾山、宇喜多秀家(うきたひでいえ)は南天満山、小西行長(こにしゆきなが)は北天満山、そして小早川秀秋(こばやかわひであき)が松尾山と、それぞれ戦に有利な高地に陣取っています。
秀秋は東軍に寝返りを約束していたから良いとして、西軍有利な陣形とも言える布陣では、家康もまずは高地から戦場を見下ろせる、東側の桃配山(ももくばりやま)に布陣しました。スーパーカブで「徳川家康最初陣地」に行ってみると、現地に設置された解説板の記載で、戦の経緯や家康の思惑を知ることができました。
桃配山からの眺め。低山ながら各陣地を見渡すことがでる。史跡位置図で確認してみた
9月14日に岐阜県大垣市へ着陣した家康は、「大垣城」の三成ら西軍と対峙します。長期に渡る可能性がある城攻めではなく、野戦による短期決戦に持ち込むため、家康は「大垣城」を素通りして大阪へ西上する噂を西軍に流したそうです。
その誘いに乗った西軍は深夜に「大垣城」を出て要所である関ケ原へ進行。家康も15日未明に自ら3万の兵と東軍諸将へ出陣を命令。そして午前6時頃にこの桃配山に布陣したとのことです。
関ケ原は672年の「壬申の乱(じんしんのらん)」の舞台でもあり、桃配山は、勝利した大海人皇子(おおあまのみこ)が兵士に山桃を配ったと伝えられる縁起の良い土地だそうです。
家康の最後の陣地は、まさに最前線。敵将、石田三成が構える笹尾山にもかなり近い。現在は「岐阜関ケ原古戦場記念館」があり、観光客で賑わう
家康は事前におびただしい数の書状を送るなど調略していたため、午前8時過ぎの開戦では予定通り西軍の大半は動きを見せなかったものの、寡兵で善戦している西軍に苛立った家康は、午前11時頃に桃配山を捨て、三成の陣地、笹尾山の正面まで本陣を進めたのです。
ということで、次に「最後陣地」とされる場所まで移動しました。ここは2020年にリニューアルされたばかりの「岐阜関ケ原古戦場記念館」があり、平日にも関わらず、多くの観光客で賑わっていました。
ここは三成の陣地から数百メートルしか離れていない場所で、東軍の中でも圧倒的な最前線です。家康の“ここぞ”という時の決断力の高さを思い知ることができ、また味方を鼓舞する能力の高さも感じます。
桃配山の「最初陣地」から西へ約2km移動して戦の最前線に布陣した「最後陣地」へ。スーパーカブで数分の距離だが、戦況に与えた影響はあったに違いない
正午を少し回った頃に西軍の小早川秀秋(こばやかわひであき)が東軍に寝返り、それをきっかけに西軍は敗走、午後2時には総崩れとなったそうです。この時、家康の本陣前を猛烈な勢いで駆け抜けて死地から離脱したのが、西軍の島津義弘の隊でした。
戦に勝利した家康は、この本陣で首実検を行なったとのことです。
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