『ガンダムSEED FREEDOM』新MSのマントに「ウマ娘」の影響 トップガン、ウルトラセブンも参考に
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年4月10日 14時49分
9日、映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の大ヒット御礼スタッフトーク第2弾が新宿ピカデリーで行われ、プロデューサーの仲寿和と3DCG制作デスクの藤田進夢が出席。先週に引き続き、CG制作の裏側を語った。
1月26日に初日を迎えた本作は、73日間で興行収入43億2,096万円、観客動員数256万4,398人を突破。ガンダム映画シリーズの歴代記録を更新し続けている。大ヒットを記念して企画された「スタッフトーク」の2回目は、「CGアニメーション編」と題して、会場でしか観られない秘蔵映像などを交えながら、制作の裏側を解説した。
この日は、「ライジングフリーダムガンダムが初変形するカット」の幻の不採用アニメーションを特別上映。藤田たちが提示した最初のCGテイクは、スピーディーに変形して飛び立つカットだった。しかし、物語の第1幕であるということも踏まえて、福田(己津央)監督からは「もっと重く。もっとしっかりと変形を見せたい。いつもの『SEED』じゃない感じにしてほしい」とリクエストがあったという。比較的しっかりと変形の動きが見えるモデルサンプルとして、「機動戦士Zガンダム」の変形を参考に試行錯誤していった。
リクエストを踏まえて(メカニカルアニメーションディレクターの)重田智が「僕ならこうする」という動きを描いてみせて、それを動画に拾い、その動画をもとに動きの重さを強調したCGカットを完成させた。元のデザインから、重田のラフデザイン、そして完成した映像の比較を組み合わせた貴重なダイジェスト映像がスクリーンに映し出されると、観客も興味津々。
藤田は「ただ発進するだけのカットなんですけど、13回か14回くらい作り直していますね」としみじみ語ると、仲プロデューサーが「これは演出論も含めてのこうしましょうというところなのですが、もしかして最初のテイクの方が好きだという方はいらっしゃいますか?」と会場に質問した。
しかし、ほとんど手が上がることなく、その様子に藤田が「良かった。それは僕たちが頑張った甲斐があったということ。監督がおっしゃったのが、ライジングフリーダムが出撃する時に、どういった機体なのかをちゃんと印象づけたいと。そのためにも、もう少しゆっくりと。Zガンダムの変形も、ゼータの顔のアップから変形して、どういう機体なのか分かりやすいよねということを発言されていたので」と安どの表情を見せると、さらに「実はちょうどそのタイミングで福田監督が『トップガン マーヴェリック』をご覧になったということもあって。『やっぱりCGってこういうことだよね』みたいなことをおっしゃっていたので、われわれも頑張りました。結果的に監督の演出意図、そしてそれをくみ取った重田さんのリファイン技術が本当にすごいなと思って。それを再現してくれたスタッフには感謝しかない」とコメント。そんなスタッフの苦労をねぎらうべく、会場からも大きな拍手がわき起こった。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
『ガンダムSEED FREEDOM』福田監督、ズゴックの戦闘シーンはノー指示「観た瞬間笑いました」 スタッフ1人で作り上げ最後は“僕のズゴック”に
ORICON NEWS / 2024年4月23日 22時35分
-
『ガンダムSEED FREEDOM』福田監督、マリュー“幻の最終決戦”明かす「対戦車ライフルの長距離狙撃でアウラを撃つ」
ORICON NEWS / 2024年4月23日 22時29分
-
『ガンダムSEED FREEDOM』福田監督、ミレニアムのコブラ軌道にこだわりも「誰がやったかで盛り上がった」 脅威のノイマン人気に苦笑い
ORICON NEWS / 2024年4月23日 22時20分
-
『ガンダムSEED FREEDOM』重田智氏、一般兵の盾の構え方に注文「テレビではなかなかやりきれなかったけど」
ORICON NEWS / 2024年4月23日 22時11分
-
『ガンダムSEED FREEDOM』福田監督&重田智氏に素朴な疑問 ズゴックに「ジャスティス、どうやって入ってるんですか?」
ORICON NEWS / 2024年4月23日 21時58分
ランキング
-
1香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月18日 9時26分
-
2中森明菜、6年半の沈黙を破るファンイベントは「1公演7万8430円」 会場として有力視されるジャズクラブは近藤真彦と因縁
NEWSポストセブン / 2024年5月18日 7時15分
-
3Number_i、“盆栽”テーマの新曲「BON」完全初披露 和とヒップホップの融合に視聴者興奮「やばっ!」「えっっっぐい」
ORICON NEWS / 2024年5月17日 21時47分
-
4【恩讐を越えて…】KEIKO、裏切りを重ねた元夫・小室哲哉にラジオで突然の“ラブコール” globe再始動に膨らむ期待
NEWSポストセブン / 2024年5月18日 7時15分
-
5「私自身の未来を形作る」松本潤、独立の後押しとなった2人の“カリスマ俳優”の存在
週刊女性PRIME / 2024年5月18日 7時30分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください