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一番「ダサい」のはフラれること? 男性がイケそうな相手ばかり狙う理由

ココロニプロロ / 2021年3月5日 18時45分

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フラれるのは「ダサい」から、イケそうな相手を狙うヤツの末路【カレー沢薫 アクマの辞典】

漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!


■第73回 アクマの辞典 ダ行

【ダ】
➤「ダサい」(ださい)


今回のテーマはダ行から「ダサい」である。

先日、漫画『クッキングパパ』1000話が無料公開されており、仕事や時間、己が何者かも忘れて読みふけったのだが、何せ30年以上も続いている漫画なので、そこかしこから「時代」を感じる。

肉じゃがをダサいというJDに「肉じゃがにダサいもナウいもないさ」とパパが言い放つシーンがあった。

これは「ナウい」が完全にお亡くなりになっている一方で、「ダサい」が未だに生きているという貴重な資料である。
「ダサい」は、毎年生まれる新語に勝ち抜いてきたディフェンディングチャンピオンであり、それだけ「強い」言葉ということだ。

みんな何だかんだ言って「ダサい」のは嫌なのである。
「ダサくてもがむしゃらに頑張る」と言っている人も、ちょっとは「ダサくても頑張っている自分カッコいい」と思っており「何もないところでコケて、肥溜めに落ちる」など正真正銘ダサいことはやはり嫌なのだ。

しかし、「ダサいのは嫌だ」と思うのは大事である。
なぜなら、ダサいのは「楽」だからだ。
自宅でも化粧をして髪を巻くような生活よりも、「メスゴリラでーす!」と言って男用ボクサーブリーフで登場するほうが遥かに楽な生き方なのである。

ダサい自分を認め、楽に生きることも大事だが、それが過ぎるとただの「堕落」になり、リアルゴリラと化し人間ですらなくなるので、ゴリラの誘惑に耐え「カッコいい人間」であろうとする姿勢はやはり尊い。

問題は、格好をつける努力はしたくないが、ダサいのも嫌だという状態である。

恋愛でも「ダサい」ことはたくさんある。
「近所にいい感じのレストランができたんだ」と、彼女をデニーズに連れて行ってしまうなど、恋愛のダサ行為は多々あるが、やはり、一番ダサいのは「フラれること」だと思っている人は多いような気がする。
フラれるのはダサいから、告白するテクより相手に告白をさせる方法のほうが需要はある。
別れ話を切り出されたとき、本当は寝耳にスプラッシュ・マウンテンだが、フラれたことにはしたくないので、瞬時に「実は俺もそう思っていた」と返して「イーブン」に持ち込もうとしてしまう。

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