日産ハイパーフォース 最大出力1,000kW!? 激速スパースポーツBEV JAPAN MOBILITY SHOW 2023レポート
CORISM / 2023年10月30日 19時12分
賛否両論のデザイン!?
日産のブースに3台のコンセプトカーが並べられいてた。うち2台は事前に紹介されていたものだが、残る1台は当日のサプライズとして登場したニッサン・ ハイパーフォースだ。
外観デザインは、前から見たフロントデザインに始まり、横から見たキャビンのシルエット、後ろから見たテールランプなど、間違いなく日産を代表するハイパフォーマンスカーGT-Rのを連想させるデザインDNAを織り込んでいる。
一部に滑らかな曲線で表現された部分もあるが、全体的には大胆な幾何学模様とも言うべき直線やフラットな面で構成されている。確かに凄いデザインであると思うが、どう考えても賛否両論を集めるデザインでもある。
まさかの最高出力1,000kW!?
ニッサン・ハイパーフォースは次世代の高性能スーパースポーツとして、究極のドライビングプレジャーを追求しながら、高い環境性能と日常での快適性を兼ね備えたという。
パワートレーンは最適な重量バランスで低い位置に搭載した全固体電池と高出力モーターによって構成される。最大出力1000kWを発生し、圧倒的な加速力を発揮するという。
強力なダウンフォースを生み出す空力設計はNISMOのレーシングチームと共同開発したもの。フロントボンネットに2段にした空力構造を採用したのは、ダウンフォースとともに、高い冷却性能も追及したものだ。電気自動車も高出力を発生するときには熱も発生させるため冷却性能もあなどれない。空力性能については、ほかにもさまざまな最新技術が盛り込まれている。
駆動方式は進化させた電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を採用する。4輪を自在に制御することで、あらゆる走行シーンで最適の高いパフォーマンスを発揮する。
ボディは高強度カーボンを活用した軽量化車体で、電池の重量バランスや駆動システムなどと合わせ、サーキットやワインディングロードなどで今までにないコーナリング性能と卓越した操作性を実現するという。
RモードとGTモードを用意
走行性能に関しては、サーキットなどを走行する際に意のままにクルマを操りながら最高のパフォーマンスを発揮できるR(レーシング)モードと、どこまでも快適に走れるGT(グランドツーリング)モードの2種類のドライブモードを設定する。
インストルメントパネルのGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)は、選択したモードに合わせてカラーや表示内容が変化する仕組みだ。これはポリフォニー・デジタル社とコラボレーションし、ドライブシーンに合わせて、ドライバーが最も望む情報を瞬時に表示し、調整できるデザインを採用した。
Rモードでは、赤いライティングで彩られたインストルメントパネル全体がドライバーに向かってせり出し、直感的な操作がしやすいコックピットに変化する。
ステアリング回りに配置された4画面には、4輪それぞれのタイヤ温度、空気圧、ブレーキローター温度、駆動力配分をリアルタイムで表示される。GTモードでは、インストルメントパネルのライティングが青色へと変化し、Rモードで4分割されていたステアリング周りの画面が統合され、エアコンやオーディオに加え、サスペンションやスタビライザーのセッティングなど、グランドツーリングに最適な情報を表示する。
なお、サスペンションとスタビライザーについては、走行中でも画面上で簡単かつ直観的に操作してチューニングできる世界初のシステムを採用している。
<レポート:松下宏>
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