日産ハイパーパンク 自己表現と創造性を高めるSUV JAPAN MOBILITY SHOW 2023レポート
CORISM / 2023年11月1日 7時7分
車内をクリエイティブにするEV?
日産のEVコンセプトカーの3台目は、日産ハイパーパンクだ。比較的コンパクトなサイズの都市型クロスオーバーSUVで、2010年から2019年まで販売されていたジュークの復活を想像させるモデルである。
前衛的でスタイリッシュな外観デザインは、コンテンツクリエイターやインフルエンサー、アーティストなど、スタイルとイノベーションを重視する顧客層をターゲットにしたという。日産ハイパーパンクに乗ることで、自己表現と創造性を高めることができるコンパクトなクロスオーバーEVを目指している。
車内で過ごす時間をよりクリエイティブなものにするコネクティビティ技術が、クルマの中での制作活動やクリエイターとのコラボレーションを可能とし、バーチャルとリアルの世界や、クルマの中と外がシームレスにつながるものとなる。
新技術やデザインにチャレンジする日産のマインドを表現
パキパキした面で構成される外観デザインは、立体的で多角形を強調することで、クルマとデジタルの融合を表現する。空力性能に優れたデザインやミニマルなデザインからは逆行するような見るからに力強さを感じさせるスタイルは、これまでの常識にとらわれることなく、他者とは異なる自己表現をしたいというオーナーのマインドと、新しい技術やデザインにチャレンジする日産のマインドを表すものだという。
日産ハイパーパンクのひときわ目を引く色彩のボディカラーは、見る角度や光の当たり方で色の見え方が変わる。コンパクトなオーバーハングに23インチの大径ホイールを装着した安定感の高いデザインは、市街地もオフロードも走れる多用途なクルマの特徴を表現している。ボディの表面と一体化した多角形な形状を強調するヘッドライトやテールランプ、リヤシグネチャーの形状が、このクルマのユニークさをより一層引き立てている。
和のテイストとデジタルを融合したインテリアデザイン
インテリアは和紙や折り紙をモチーフとし、和のテイストを感じさせながらデジタルとアートが融合する室内空間を実現した。例えば、車載カメラが撮影したクルマ周辺の景色の映像を、AIがオーナーの好みに応じて日本文化の象徴である漫画調の景色や様々なグラフィックパターンの景色に変換し、コックピットにドライバーを囲むように配置された3面ディスプレイに映し出すなど、現実とメタバースの世界が融合した空間を楽しむことができる。
ヘッドレストにはバイオセンシングセンサーを内蔵することで、ドライバーの健康状態などを検知することが可能。検知結果を基に、AIがドライバーの気分を解析し、気分にあわせて自動的に照明を調整したり、室内空間に統合されたスピーカーから最適な音楽を流したりすることで、コンテンツの創作意欲をかき立てる。
創作活動に必要なデバイスは、いつでもどこでも車載バッテリーから充電し、使用することができます。仲間とイベントなどを行うときには、V2X(Vehicle-to-everything)機能により、必要な電力をクルマから供給できる。
<レポート:松下宏>
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