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肉を使ったヘルシーな薬膳料理でエネルギーをチャージ 冬から春の季節変化に負けない体に!

CREA WEB / 2024年3月16日 7時0分

 一年で最も寒い季節である冬から春に季節が変わるシーズンは、体に不調を感じやすい時期でもあります。寒暖差があることに加えて、室内の活動が中心だった冬から、外に出て体を動かす機会が多いのも影響しているからです。

 この時期は、冬と比べて活動も代謝も活発になるので、体がエネルギー不足になりがちです。春に向かう体づくりのために、肉料理でエネルギーチャージを心がけてみましょう。とはいえ、揚げ物などの料理法は消化に負担がかかってしまうため、胃腸の働きが低下しやすい季節の変わり目には控えたいところ。

 今回はお家でも簡単にできるヘルシーな薬膳肉料理をご紹介します。春へ向けた体づくりの参考に、ぜひご活用ください。


◆羊肉のニラ玉スープ


羊肉はビタミンも豊富。

 薬膳料理では、最も体を温める効能のある肉類が「羊肉」とされています。スープにすることで、効能をしっかり引き出すことができ、消化にも負担がかかりませんよ。

 同じくニラも体を温める食材なので、まだまだ寒さの残る春先におすすめのメニューです。気温が上がり、寒気を感じない日には、羊肉を豚肉に変えてみるのもいいでしょう。

 あっさりした味付けなので、お好みで米酢や黒酢をまわしかけても美味しいですよ。

●材料(4人前)


羊肉が苦手な人は豚肉に変えてもOK。

・羊肉:100g
・玉ねぎ:1個
・キャベツ:50g
・ニラ:5株
・卵:1個

<調味料>
・だし汁:800ml
・醤油:小さじ1
・調理酒:小さじ1
・塩:適量

●作り方

(1)玉ねぎは1cm厚さに切り、キャベツはザク切りにします。ニラは4cmほどの長さに切ります。


玉ねぎは1cm厚さに切り、キャベツはザク切りに。ニラは4cmほどの長さに切る。

(2)鍋に<調味料>の食材を入れてひと煮立ちさせ、羊肉を入れます。


鍋に<調味料>の食材を入れてひと煮立ちさせ、羊肉を入れる。

(3)アクをすくいながら中火で加熱します。アクが出てこなくなったら、玉ねぎを入れます。


アクをすくいながら中火で加熱。アクが出てこなくなったら、玉ねぎを入れる。

(4)玉ねぎが柔らかくなったら、キャベツを入れます。


玉ねぎが柔らかくなったら、キャベツを入れる。

(5)ニラ、溶いた卵を入れて全体を混ぜます。


ニラ、溶いた卵を入れ全体を混ぜる。

(6)器に盛りつけて完成です。


器に盛りつけて完成。

◆ごぼうと牛肉のしぐれ煮


ご飯がすすむ!

 牛肉は、春の体に不足しがちな血を作ってくれる食材。脂身は消化に負担がかかるので、赤身の部分を使用するといいでしょう。加熱すると固くなりやすい部位なので、柔らかくなるまで弱火でじっくり煮込んで仕上げましょう。

 完成したしぐれ煮は、そのまま食べても美味しいですが、ご飯や麺類にかけて召し上がっていただくこともできます。冷凍保存もできるので、常備菜としての活用もおすすめです。

●材料(4人前)


常備菜としてもおすすめ。

・牛もも薄切り肉:200g
・ごぼう:1本
・椎茸:5枚
・乾燥黒きくらげ(千切りタイプ):大さじ2
・素焼きくるみ:大さじ2
・ごま油:小さじ1
<調味料>
・だし汁:100cc
・醤油:大さじ2
・みりん:大さじ1
・砂糖:小さじ1

●作り方

(1)乾燥黒きくらげは水で戻します。ごぼうは笹掻きにし、水に15分ほどさらしてアク抜きをします。椎茸は石づきを取り除いて薄切りにします。


乾燥黒きくらげは水で戻す。ごぼうは笹掻きにし、水に15分ほどさらしてアク抜きをする。椎茸は石づきを取り除いて薄切りに。

(2)フライパンにごま油をしき、水切りしたごぼうを入れて炒めます。


フライパンにごま油をしき、水切りしたごぼうを入れて炒める。

(3)ごぼうがしんなりしてきたら、椎茸、牛肉を入れます。


ごぼうがしんなりしてきたら、椎茸、牛肉を入れる。

(4)肉の赤味がなくなるまでゆっくり炒めます。


肉の赤味がなくなるまでゆっくり炒める。

(5)<調味料>の食材、刻んだくるみ、黒きくらげを入れます。


<調味料>の食材、刻んだくるみ、黒きくらげを入れる。

(6)煮汁が煮詰まり、牛肉がほぐれるくらい柔らかくなるまで弱火で20~30分ほど煮ます。


煮汁が煮詰まり、牛肉がほぐれるくらい柔らかくなるまで弱火で20~30分ほど煮る。

(7)器に盛りつけて完成です。


器に盛りつけて完成。

◆蒸し鶏の香りご飯


しっとりやわらかな鶏むね肉はやみつきになる美味しさ。

 タンパク質豊富な鶏胸肉は、春の体にチェンジしたいシーズンにおすすめな食材。特に、自律神経のバランスが崩れやすい方は、香りのいい香味野菜と一緒に料理してみましょう。今回は三つ葉や大葉を利用しましたが、長ネギやセリ、パクチーなどもおすすめです。

 自律神経が乱れると、イライラしたり、気持ちが沈んだりすることが多くなります。頭痛や肩こりの原因にもなるので、香味野菜と共に、柑橘類も活用すると症状緩和が期待できますよ。

●材料(4人前)


香味野菜はお好みでOK。

・鶏胸肉:1枚
・三つ葉:5株
・大葉:5枚
・レモン:1個
・生姜:10g
・うるち米:2合
・塩:少々
<調味料>
・醤油:大さじ1
・ナンプラー:小さじ2

●作り方

(1)生姜は皮をむいて千切りにします。


生姜は皮をむいて千切りに。

(2)三つ葉はザク切りにします。大葉は千切り、レモンは4つ割りにします。


三つ葉はザク切りに。大葉は千切り、レモンは4つ割りにする。

(3)米を研いで30分ほど吸水させたら、鶏胸肉、塩、生姜を入れます。


米を研いで30分ほど吸水させたら、鶏胸肉、塩、生姜を入れる。

(4)蓋をしたら強火で加熱し、沸騰したら弱火にして15分加熱します。炊飯器を利用して炊いても大丈夫です。


蓋をしたら強火で加熱し、沸騰したら弱火にして15分加熱。※炊飯器を利用して炊いてもOK。

(5)鶏肉を取り出し、食べやすい大きさに薄くスライスします。


鶏肉を取り出し、食べやすい大きさに薄くスライス。

(6)全体をかき混ぜ、切った鶏肉を戻し入れたら、再び蓋をして10分間蒸らします。


全体をかき混ぜ、切った鶏肉を戻し入れたら、再び蓋をして10分間蒸らす。

(7)器にご飯、鶏肉、三つ葉、大葉、レモンを飾り付けます。混ぜ合わせた調味料を小皿に入れて添え、完成です。


器にご飯、鶏肉、三つ葉、大葉、レモンを飾り付ける。混ぜ合わせた調味料を小皿に入れて添え、完成。

毎日のご飯で冬から春へ向かう体づくりをしよう!

 活動的になる春を元気に過ごすには、毎日のご飯でちょっとした不調を整えることがおすすめです。春は、自律神経の乱れによる気持ちのゆらぎが起こりやすいシーズン。病院に行って検査をしても検出されないけれど、なんとなく調子が悪いと感じる方も多いようです。

 頭痛、肩こり、皮膚の乾燥、不眠、イライラなどの気持ちのゆらぎは、体がまだ春を迎える準備ができていないサインかもしれません。不調を感じている方は、今回ご紹介した、自分の体のちょっとした症状を毎日のご飯で整えられる知識をぜひご活用ください。


さとうあい

宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は、企業様向けフードコンサルティング事業を行う、motto cooking tableを主宰する傍ら、レシピライターとしても活動中。また、国際中医薬膳師として、アレルギー体質などの不調に悩む子ども達へ、美味しく食べて健康になれる薬膳料理「こども薬膳」を広める活動も行う。

文・撮影=さとうあい

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