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難治性の末梢動脈疾患の症候がLDLアフェレシス後に改善

Digital PR Platform / 2024年4月3日 14時0分







今後の展開
 本研究は単群試験であったため、観察された種々の変化がLDLアフェレシス単独の効果であるかは不明であることや、治療後の欠測データが複数あったことが研究上の制限であり、今後の研究による検証が必要です。2020年にはLDLアフェレシスと類似の治療法(血液中のLDLコレステロールやフィブリノーゲンを吸着する治療)が保険適用となり、従来治療で改善しない末梢動脈疾患患者に対する治療の選択肢が増えています。一方、その作用機序は十分解明されておらず、適切な症例選択(どのような特徴を持つ患者に対して有効か)等に課題があります。本研究の成果も踏まえ、作用機序の解明や症例選択に関する知見の蓄積が進むことが望まれます。


研究費等
 本研究で使用した血漿吸着器等は、産学連携に基づき株式会社カネカより提供を受けました。


論文情報
タイトル:Lipoprotein apheresis alleviates treatment-resistant peripheral artery disease despite the normal range of atherogenic lipoproteins: The LETS-PAD study
著者: Eiko Ueda, Yoshiyuki Toya, Hiromichi Wakui, Kohei Ishiga, Yuki Kawai, Ryu Kobayashi, Sho Kinguchi, Tomohiko Kanaoka, Yusuke Saigusa, Taro Mikami, Yuichiro Yabuki, Motohiko Goda, Daisuke Machida, Takayuki Fujita, Kotaro Haruhara, Teruyasu Sugano, Kengo Azushima and Kouichi Tamura
掲載雑誌: Journal of Atherosclerosis and Thrombosis
DOI:https://doi.org/10.5551/jat.64639


[画像2]https://digitalpr.jp/simg/1706/86063/350_78_20240111200410659fcb2a4db0b.jpg






用語説明
*1 先進医療B:先進医療とは、未だ保険診療として認められていない医療技術のうち、国(厚生労働省)が安全性、有効性等を認めたものについて、一定の実施施設の基準や実施方法を定めたうえで、保険診療と保険外診療を混合する形で患者さんに利用していただくことのできる医療制度をいう。未承認、適応外の医薬品や医療機器を使用する治療法や、未承認、適応外の医薬品や医療機器を使用しない治療法であっても、その有効性や副作用について、特に重点的な観察・評価が必要とされる医療技術は、先進医療Bと分類される。(参照: 先進医療の概要について|厚生労働省 (mhlw.go.jp) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/sensiniryo/index.html
)。
本研究は未承認等の医薬品若しくは医療機器の使用又は医薬品若しくは医療機器の適応 外使用を伴う医療技術等を示す区分である先進医療Bとして承認を受けて実施した。第149回先進医療技術審査部会(令和5年6月15日開催)では、有効性について、欠測症例があることから評価困難と分類された。

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