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香港出身の俳優ウィル・オー「ハイキュー!!」が人生の指針に「『“その瞬間”が有るか、無いかだ』は凄い名言」

映画.com / 2024年4月9日 18時0分

――いま「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」が日本で上映中ですね。

 とても見たいです!! 去年の「THE FIRST SLAM DUNK」も、本当に素晴らしすぎて……“あの瞬間”は永遠に忘れません。その時、井上雄彦先生のインタビューも読んだのですが、ぜひ「バガボンド」も井上先生に撮ってほしいと思いました。

 話を戻しますが、「ハイキュー!!」は私の人生にかなりの影響を与えています。「ハイキュー!!」から色々なことを学びました。決して説教臭い作品ではなく“人生とは何か”を教えていただきました。チェン・ユーシュン監督の「大濛」は時代劇の大作なのですが、かなりのプレッシャーを感じていました。そんな時に「ハイキュー!!」を読んで、自分をリラックスさせていました。

――「香港の流れ者たち」も、ウィルさんに大きな影響を与えましたね。

 「香港の流れ者たち」についてお話するなら、まずは「ワン・モア・チャンス」(チョウ・ユンファ主演作)という作品について話をさせていただきたいと思います。2018年に撮影した作品ですが、私の俳優人生にとって大きな影響を与えました。「ワン・モア・チャンス」に参加するまで、私が出演した作品はほとんどが学生映画でした。チョウ・ユンファ主演の映画に出演するなんて、当時は考えたこともなかった。その現場で、先輩たちの素晴らしい演技を“盗みました”。かけがえのない経験でした。

 そこから1年後、「香港の流れ者たち」の現場に入りました。本当に好きな脚本でした。静かな怒りというものが、とても繊細に描かれている物語でした。私が演じたモクというキャラクターはとても独特な雰囲気だったので、挑戦してみたかったんです。実際に演じてみると、監督からは「演じるというより、そのままの君じゃないか」と評価されました。考えてみれば、確かに私とモクには近い部分がありました(笑)。

――近年、香港映画界は大きく変わっています。従来のようなアクション映画は少なくなっていますが、作家性の強いインディーズ作品が増えています。才能あふれる若手の監督も多く登場していますよね。若手俳優として、いまの香港映画界についてどのように思っていますか?

 80年代~90年代の香港映画界は本当に凄かったですね。あの時の香港は、経済が飛躍的に成長していて、どの業界も絶好調でした。ただ、映画は“食べること”や“住むこと”とは異なり、必須ではありません。あくまでもエンターテインメントなので、経済が停滞すれば、その人気もどんどんと落ちてきました。

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