重度の花粉症で、1日1箱はティッシュを消費します。花粉症ではない人と比べて、3月~5月にかけ、どれだけ損しているでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年4月23日 3時0分
スギやヒノキの花粉が飛散する3〜5月には花粉症が流行しますので、この時期はドラッグストアでティッシュの売上が大幅にアップするといわれています。また、ティッシュや症状を抑える薬でお金をたくさん使ってしまう花粉症の方も珍しくありません。 今回は、重度の花粉症の人が花粉シーズンである3〜5月にどれほどティッシュにお金を使うのか見ていきましょう。
費用は3ヶ月間でおよそ4600円
今回シミュレーションでは、以下の条件で費用を算出しています。
●ティッシュ1箱あたり50円(税込み)で枚数は2枚重ねタイプの120組
●期間は花粉の飛散が始まる3〜5月の3ヶ月間(計92日)
●1日にティッシュを1箱使い切る
上記のケースで計算した場合、「50円×92日間」で合計4600円かかる結果です。実際の花粉シーズンは2月〜長くても5月上旬であるため、今回の結果より日数はある程度増減すると予想されます。また、一般的にスギ花粉は2〜5月、ヒノキ花粉は4〜5月がシーズンです。
片方の花粉のみアレルギー反応を示す場合、期間が短く済む可能性があります。しかし、単価の高い3枚組タイプや高級ティッシュを使う場合は期間が短くても費用がかかってしまうでしょう。
花粉症にかかっていない人のケース
花粉症と関係ない人のケースでは、1日あたりのティッシュ消費量を10枚と想定します。ティッシュの使い道は、汚れた部分の拭き取りやコンタクトレンズの交換がメインです。また、なんらかの病気にかからない限り、毎日鼻をかむことはないでしょう。
先ほどのシミュレーションと同じティッシュ箱で、一般的な費用を算出します。1箱50円で120組のティッシュ箱を1日に10組だけ使うため、およそ12日かけて50円使う計算です。
この場合の計算結果は、「50円×7回+50×2/3(残り8日で120組のうち80組を使うため、80/120で2/3)」であり、383.3円(小数点第2以下は切り捨て)となります。先ほどのシミュレーション結果と比較すると、花粉症の人はおよそ4200円損しているといえます。
花粉症の人がティッシュの消費を抑える方法
花粉症の症状に悩む人に向けて、ティッシュの消費と花粉の症状を抑える方法について解説します。花粉症で毎年春がつらい方は、ぜひ参考にしてください。
症状を抑える薬を購入する
ドラッグストアで販売されている花粉症の飲み薬を服用すれば、鼻や目のかゆみを抑えられる可能性があります。前に一度試してダメだった場合でも、別の薬なら効く可能性があります。
また、鼻炎ケアの方法として、鼻うがいも選択肢に挙げられます。鼻うがいとは、専用のケースから生理食塩水を鼻に流し込み、鼻腔内にある異物を洗浄する商品です。花粉症は鼻腔内の粘膜に付着して炎症を起こすため、花粉を洗い流せば症状を和らげられます。
治療を行う
一部の耳鼻科では、花粉症の根本治療やレーザーによる処置が可能です。花粉の根本治療には、舌の上に薬を1分間置いて飲み込む「舌下免疫療法」があります。
数年間毎日行って効果が発揮されるため、根気が必要とされます。ただし、効果が必ず現れるとは限らない点に注意しましょう。
レーザーを使う処置では、鼻腔内の花粉に反応する部分をレーザーで焼き、アレルギー症状を発生させないようにします。ただし、こちらの方法も効果は個人差があるため、効果が保証されているわけではありません。
また、効果はおよそ半年〜2年といわれており、実施できる期間は花粉の飛散が始まる前に限られます。舌下免疫療法とレーザーのどちらも効果の保証はありませんが、成功すれば花粉症の症状に悩む必要がなくなります。毎年のティッシュ代や薬代も必要ないため、思う存分春を満喫できるでしょう。
花粉症患者のティッシュコストは高い
今回のシミュレーションでは、花粉症の方が3ヶ月間で使うティッシュのコストは4600円だと判明しました。花粉症の症状がない人で383.3円なため、およそ10倍以上の差であるとわかります。症状がひどい方は、病院で診てもらうかドラッグストアで薬を購入する方法をおすすめします。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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