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大谷翔平は「信じられないほど協力的」 米殿堂の館長が感謝…提供された“数々のお宝”

Full-Count / 2024年4月20日 7時40分

ドジャース・大谷翔平【写真:小林靖】

■殿堂博物館のラウィッチ館長「足元から頭の先まですべて着用したものがあります」

 クーパーズタウンにある米国野球殿堂博物館のジョシュ・ラウィッチ館長が19日、東京都内でFull-Countの単独インタビューに応じた。ラウィッチ氏は、これまで数々のドジャース・大谷翔平投手のアイテムを展示してきているが、今後の快挙に向けて「歴史的な瞬間というのを捉えていきたい」とさらなる興味を示した。

 ラウィッチ氏は、大谷がエンゼルス時代から「信じられないほど協力的です。数々のグッズを提供してくれています」と説明。スパイク、ユニホーム、エルボーガードやWBCで優勝した瞬間に投げた侍ジャパンのキャップなど「足元から頭の先まですべて着用したものが殿堂博物館にあります」と笑った。

 大谷にとってドジャースでの初の公式戦となった、韓国でのパドレスとの開幕シリーズに着用していたユニホームも展示。「大切なものも提供してくれて、彼がどれだけ野球の歴史を大切に認識しているか、という表れであると考えています」と感謝を述べた。

 すでに多くのアイテムを受け取っており、次なる“大谷グッズ”については「日本人選手の本塁打記録を更新したときや、これから投手としてマウンドに立ったときは、彼にとっても、野球界にとっても歴史的な瞬間になる」。昨年の右肘手術からの“二刀流復活”で「もしかしたら、彼がノーノーを達成するかもしれない。1試合4本塁打を打つかもしれない。そういった歴史的な瞬間というのを捉えていきたい」と新たな歴史へ思いを馳せた。

 大切なことは「どれだけ重要な歴史を表しているのか、を展示の中で伝えていくこと」だという。記念すべき瞬間に関わるグッズについて「ただ、我々だけが持っているべきではないと思う。すべてを私たちが持っていくとは考えていませんが、提供していただければ野球の歴史の一部として正しく適切な形でお見せしていきたい。そういう意味で率先して彼が提供してくれることがありがたいと思います」と説明した。


米国野球殿堂博物館のジョシュ・ラウィッチ館長【写真:矢口亨】

■大谷の将来の殿堂入りには慎重論「すでに起きたこと、偉業により集中したい」

 大谷が数々の偉業を成し遂げてきたこともあり、将来の殿堂入りへの期待は当前ながら高まっていく。しかしラウィッチ氏は「我々は、これからどんなことが起きるか考えちゃいけないと思う。我々の立場からいうと、これまで起きたこと、成し遂げられたことにフォーカスしないといけない」と真剣な眼差しで述べた。

「これから先、どんな活躍をするか考えるのは難しいところはあります。オオタニサンはまだまだ先がある。ドジャースと10年契約結んだばかり、最低でもあと10年は選手を続ける。そしてさらに5年待たないと殿堂(の候補)に入ってこない。我々は夢をみたいですが、すでに起きたこと、偉業により集中してみていきたい」。野球界の偉大なる先人の“足跡”を称える立場として、遠い未来のビジョンには慎重だった。(湯浅大 / Dai Yuasa)

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