大谷翔平、打撃好調のワケ 右肘手術明けも「体調管理しやすい」…一問一答
Full-Count / 2024年4月25日 6時14分
■敵地・ナショナルズ戦前に報道陣の取材に対応、メディアの笑いを誘う場面も
■ナショナルズ ー ドジャース(日本時間25日・ワシントンDC)
ドジャースの大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、敵地・ナショナルズ戦前に報道陣の取材に応じた。前通訳の水原一平氏が違法賭博の疑いなどで解雇となってから1か月ちょっと。日米メディアが集結した囲み取材では、術後の好調な打撃や新生活についてなど約14分間語り尽くした。
――前日の本塁打はバットに当たった瞬間、自己最速の打球速度になる感触はあったか。
「そうですね。感覚的にも、人生の中でもトップクラスではないかなと」
――右肘の手術明けのシーズンで結果を出している。
「投球プログラムのリハビリはまだ続いていますけど、基本的には打撃はもう終わってはいるので、フィールドでどれくらい強度を高く保って、毎試合出られるかにフォーカスしています」
――今季は打者に専念している。結果を残しやすいと感じているか。
「時間的に余裕があるのはもちろんそうなので、体調管理しやすいというのはその通りかなと思いますけど。あんまり考える時間が長すぎても良くないのかなと思うので。基本的には練習時間だったり、データを見る時間だったりは一緒にしています。例年通り」
――打者に専念していることで一番多く学んだことは。
「前回(2019年)は膝の方がその期間は不安が多かったので、そこが前回とは一番違う。肘以外は万全状態ではあるので、そこが前回とは違うところかなと思います」
――プレーしていない時間の管理がうまくなっていると思うか。
「新しいチーム、新しい打線の中にに入っているので、あまり自分の状態がどうのこうのと気にしている余裕が今のところないのかなと思うので。まあ本当に勉強の途中かなと」
――26日(同27日)からトロントでブルージェイズ戦。オフ期間中に契約するという噂も流れた。
「行くか行かないかに関しては、僕もびっくりしたので。そこはまあ正直ファンの人と同じような心境でその時はいましたけど、実際に話もさせてもらいましたし。本当に素晴らしい球団だなというのは、個人的にもそうですけど、感じてはいたので、ファンの人も含めて。街も好きですし。なので行くこと自体はすごく楽しみだし、そこでプレーすることも楽しみにしてますね」
■昨オフの争奪戦も振り返りも、Bジェイズとは「話もさせてもらいました」
――アナハイムからトロントへ向かう飛行機が追われていた。
「いや、ニュースでなんか、言われているなと言うか。僕は乗ってないんだけどな、みたいなのは感じてましたけど」
――ブルージェイズ以外にどの球団と話をしたのか。
「ここ(この場)でこう、この球団やこの球団とは言えはしないので。もちろん向こうが言う分には、僕の方からは構わないですけど。シーズン中で向こうもチームとして動いてますし、(自分が発言することで)迷惑がかかるかもわからないですし、ここでは具体的なチーム名は控えたいなと」
――ロバーツ監督はストライクゾーンについて調整していると話していた。
「監督とも話をして、打撃コーチもそうですけど、毎日話しますし、基本的に打撃コーチは動作的な問題がメインですけど。監督とはアプローチの面を話して。自分も納得する部分もありますし。早い段階でそういう風に対策を打つことで、今後もプレーしやすくなるという話はしていたので。それはお互い、よりゲームを作る上で、お互い深め合っていければと」
――ロバーツ監督はクラブハウスで存在感があると話していた。通訳も変わり、ここ数週間で何か変化はあるか。
「どうなんですかね。新しい通訳が素晴らしいんじゃないですか」
――親友だった人物に裏切られたということについて感じることは。
「まだ調査自体は続いているので、まだ全部が終わったというわけではもちろんないですし。失ったというか、それ以上にチームメートもチームもそうですけど、サポートしてくれる人たちがたくさんいるので、むしろそっちの方がありがたいかなというか、そういう風に感じている場面の方が多いかなと」
――花巻東高の後輩、佐々木麟太郎がスタンフォード大に進学した。どれくらい助言はあったか。
「助言はしないですね。基本的にもう自分が選んだところがベストな選択だと思いますし。僕もそうやって色々決めてきているので。本人が納得して選んだということが一番だと思うので、助言というのはないですかね」
――球団の日本生まれの選手ではロバーツ監督の7本塁打が最多。記録を抜くのは近いですか。
「できればね、今日できれば一番いいですけどベストを尽くしたいと思います」
■打撃の進化を実感「段階は進んでいるとは思います」
――前日の6号本塁打について。どのあたりが人生一番だったか。
「打感というか、もちろん当たるポイントもそうですし、タイミング的にドンピシャだったかなと思います」
――昨年の打撃が良かったと話していた。戻ったのか、ひとつ上の段階にいったのか。
「段階は進んでいるとは思います。上にいけばいくほど伸び率みたいなものは当然下がってくると思いますけど、細部の細かい部分というのはちょっとずつ上がってくるものだと思うので、もちろん変える部分もありますけど、継続して取り組んで伸ばしていく部分もあるので、そこはどっちもかなと思います」
――4月にシカゴでクリケットバットで練習。新しいアプローチは。
「練習の一環ではあるので、過度にやり過ぎることで逆に良くなかったりバランスの問題なので、バランスの調整。こういう打てない要因がここにあるんだったら、この練習みたいな。そのバランスの感覚が大事かなと思います」
――今回の遠征に夫人は来ているか。
「来ていないですね」
――結婚したことで遠征先に連れて外に出たり違う時間を過ごしたいという思いは。
「休みがそこまでまだ、基本的に休みの移動が結構多いので、自宅で丸1日休みみたいなのが今のところあまりないので、一緒に散歩行ったりそういうのはしますけど、まだそこまで丸1日どこかに行くみたいなのはない」
――寂しさはないか。
「遠征ですか? 寂しいと言わせたいです」
――渡邊雄太選手が日本復帰を選択した。
「決断自体はもちろんリスペクトしていますし、本人が納得して選んだ道というのが一番いい選択だと思うので、そこはもちろんリスペクトしていますし、日本人の選手として米国で、同級生でしたし、そこは僕も刺激にしていたので、寂しい気持ちと、改めて頑張ってほしいなという気持ちもあります」
――メッセージのやり取りは。
「まだですね。共通の方からいろいろ話は聞いていたので、落ち着いた段階でしたいなとは思っていました」(Full-Count編集部)
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