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「空いた実家」はそのまま誰かに貸した方がいい! そのための3つのポイント

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月3日 9時15分

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(画像はイメージです/PIXTA)

「空いた実家は、そのまま貸せば良い」と聞いても、リフォームや立地の観点から、難しいと考える人は多いでしょう。しかし実際は、古くても地方でも「空き実家」の賃貸に重要があるのだと、不動産投資家で空き家再生コンサルタントの吉原泰典氏は言います。では、どうすれば貸せるのでしょうか? ご紹介していきます。※本連載は、吉原泰典氏による著書『「空いた実家」は、そのまま貸しなさい』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・再編集したものです。

一戸建てを借りたいという人は想像以上にたくさんいる

この記事を読んでいらっしゃる方の中には、「両親ともまだ田舎で元気だけど子どもは誰も戻る予定がない。10年後のことを考えると心配」など、実家について悩んでいたり、なにがしかの不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなあなたにぜひお伝えしたいことがあります。「空いた実家は、そのまま貸せばいい」のです。

「そんな馬鹿な。あんな古い家を借りる人がいるはずがない」と思う人は多いかと思います。しかし、それは都会で長く暮らしてきた自分がもし住むとしたら、という無意識の思い込みからです。

住まいに対する価値観は人それぞれであり、古い家であっても特に一戸建てを借りたいという人は想像以上にたくさんいます。

残された家財や遺品をきれいに片付け、ハウスクリーニングすれば十分、貸すことができます

「でも、リフォームにかなりお金をかけないといけないんでしょ」とおっしゃる人もいるでしょう。

いいえ。最近まで誰かが住んでいたのであれば、基本的にリフォームは不要です。残された家財や遺品をきれいに片付け、ハウスクリーニングすれば十分、貸すことができます。これまでいくつもそういうケースを見てきました。

地方の駅から離れた立地でも貸すことはできます

「そもそもそれは大都市近郊の話であって、地方では無理だろう」という声も聞こえてきそうです。

これも違います。大都市近郊だけでなく、地方の駅から離れた立地でも貸すことはできます。ちなみに私は、岡山市内の古い実家を片付け、そのまま月8万円で貸しています。

空いた実家をそのまま貸すための3つのポイント

空いた実家をそのまま貸すには、もちろんいろいろなポイントがあります。ただし、重要なのは3つだけです。

第一に、実家に残された家財や遺品とは時間をとってきちんとお別れをします。実家は自分が生まれ育った場所であり、心の区切りをつけることはとても重要です。

第二に、家財や遺品を整理するにあたっては、しっかりした遺品整理業者に頼みます。そして、専門業者によるハウスクリーニングを行います。

第三に、実家がきれいになったら、複数の仲介会社に連絡して、いくらで貸せるか査定してもらいます。地元の賃貸市場については地元のプロが一番よく知っています。「貸すのは無理」と言われることはほとんどないはずです。

この事実を一人でも多くの方に伝えたいと思い、この連載をはじめることにしました。

「誰も住まなくなった実家をどうするのか問題」

自己紹介が遅れましたが、私は吉原泰典(よしはら・やすのり)といいます。大学卒業後、30年近く大手企業に勤めていました。10年ほど前に早期退職し、現在は不動産投資と大家業を本業にしています。

10年ほど前というとちょうどアベノミクスが始まった頃で、サラリーマンの間で不動産投資がブームになり始めていました。

バブル入社世代である私にとって失われた20年の低成長が続く中、大企業とはいえぬくぬくと定年までやり過ごせる可能性は低いだろうという危機感から不動産投資に活路を求めました。その結果、いまでは資産総額数十億円にまでなっています。

一方でここ数年、自分や妻の実家をどうするかといったことがずっと気になっていて、周りの知り合いからも「誰も住まなくなった実家をどうするのか問題」について話を聞いたり、相談されたりする機会が増えています。

ネット時代になり家を借りたり、買ったり、建てたりすることについては詳しい情報が簡単に手に入りますが、誰も住まなくなった実家の扱いとなるとあまり経験者がいませんし、不動産の専門家であっても手がけたことはほとんどないのが実情です。

最近は誰も住まなくなった実家を“邪魔者”や“お荷物”扱いし、「建物を取り壊してさっさと手放したほうがいい」といった主張が不動産業界やマスコミに溢れています。多くの人が「そういうものなのか」と考え始めているようにも見えます。

実家にもう一度、活躍の機会を用意してあげる

しかし、実家は自分にとって思い出深い場所ですし、実家にもう一度、活躍の機会を用意してあげようと考えるのはごく自然なことではないでしょうか。

いずれは売却するにしてもいますぐである必要はありませんし、売却までの間ほとんどリスクなしで副収入を得ることができたらどうでしょう。さらに、地域の人たちに手頃な賃料でゆったり暮らせる生活の場を提供し、ささやかながら地域経済の活性化につなげることも可能です。

私自身、これからは本業である不動産投資と大家業だけでなく、誰も住まなくなった実家を再生して活躍させる正しい知識と誰にでもできる空き家活用ノウハウを発信する活動に本腰を入れて取り組んでいきたいと思っています。

吉原泰典 不動産投資家・空き家再生コンサルタント

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