パワースポットを巡って30年!植島啓司さんの「圧倒的聖地」。【vol.2万物は流転する 水脈】
Hanako.tokyo / 2023年1月24日 15時0分
1970年代からフィールドワークのため世界各地の聖地を巡った植島啓司さん。100カ国1000カ所以上を訪れた先達が、ひときわ大きく聖なるものを肌で感じた聖地をリストアップ。今、日本で行くべき真の聖地を、衝撃的で鮮やかな記憶とともに紹介します。
【万物は流転する 水脈】
水は生命の源。古来、清らかな水は神聖なものと崇められてきた。風水でいう龍穴、大地のエネルギーである龍脈が集まり噴き出す場所には、必ずといっていいほど水流があり、滝や湧水地、川の合流点は聖域として祀られてきた。清めと祓えの力を求めて、水の聖地へ。
1. 天岩戸神社【京都】
住所:京都府福知山市大江町佛性寺日浦ケ嶽206-1 営業時間:参拝自由
福知山大江地区にある元伊勢三社のひとつ。高天原(たかまがはら)の神が降り立ったとされる禁足地・岩戸山の麓に鎮座し、神名に岩の文字を持つ門の神を祀る。「峡谷に流れをせき止めるように、神々が座したという御座石があり、磐座として祀られています。最近訪ねた中でも好きな場所」
2. 幣立神宮【熊本】
住所:熊本県上益城郡山都町大野712 TEL:0967-83-0159 参拝自由
「阿蘇から高千穂にかけては特別な気配に満ちている。日本を横断する大活断層・中央構造線と無関係とはいえません。その真上に位置する幣立神宮は紛れもない聖地。特に龍王を祀る湧水池、東御手洗(ひがしみたらい)はすばらしい。草木をはじめとする自然のありようが違います」
3. 妙吉祥龍穴【奈良】
住所:奈良県宇陀市室生1297 TEL:0745-93-2177 参拝自由
室生寺(むろうじ)の建立以前から水神として信仰を集めた室生龍穴神社の奥宮。平安時代には朝廷から雨乞いの使者が遣わされた。「聖地・室生の始まりの地。室生川を遡った山中の渓谷にあり、すぐ上流にかかる招雨瀑のおかげかマイナスイオンに満ちています。限りなく心地よい一角です」
写真提供:宇陀市4. まないたさま【三重】
住所:三重県熊野市有馬町
伊邪那美命(いざなみのみこと)を祀る産田(うぶた)神社のほど近く、社殿はなく磐座の前に素朴な鳥居が佇む。そもそもは水神が祀られ「天の真名井戸」と呼ばれていたものが転訛し「まないた」に。「かたわらに産田川の源流である谷川が流れ、小さな滝をかけています。古くからの禊場(みそぎば)なのでしょう、清められた気持ちに」
5. 恵利原の水穴【三重】
住所:三重県志摩市磯部町恵利原
皇大神宮(こうたいじんぐう)別宮・伊雑宮(いざわのみや)から逢坂山へ。深い森に1日31,000トンの水が湧く。実はこの奥に表からは想像できないほどの洞窟が広がり、高さ3mの滝があるのだとか。「この洞窟は滝祭窟(たきまつりのいわや)と呼ばれ、天の岩戸とも称されます。確かに神が隠れるにふさわしい神さびた雰囲気」
6. 丹生川上神社夢淵【奈良】
住所:奈良県吉野郡東吉野村小 TEL:0746-42-0032
山深い吉野に鎮座する丹生川上神社。その神域を流れる高見川に四郷川と日裏川が合流し、翡翠色に澄んだ深淵を作る。最古の水の神様、罔象女神(みづはのめのかみ)が天降る霊境として斎淵(いみぶち)とされたが、転訛して夢淵に。「いわば水の神様の始まりの地。良い気にあふれたところです」
7. 醍醐水【京都】
住所:京都府京都市伏見区醍醐東大路町22 TEL:075-571-0002 営業時間:上醍醐入山受付9:00~15:00(12月第1日曜の翌日~2月末は~14:00) 料金:上醍醐入山料600円
真言宗醍醐派の総本山・醍醐寺の縁起にも登場する霊水。「山麓の境内から登り続けること1時間。しかし、こんこんと湧く水の清らかさ、やさしい味わいに生き返る思い。一瞬で苦労を忘れます」
植島啓司 宗教人類学者うえしま・けいじ/京都芸術大学客員教授。東京大学大学院博士課程を修了後、シカゴ大学大学院へ留学。『日本の聖地ベスト100』など著書多数。2023年に『水の神』(文藝春秋)を上梓予定。
photo : Akira Sato (Heitate Shrine) text & edit : Mutsumi HidakaNo. 1216
幸せをよぶ、開運聖地。/なにわ男子 2022年12月26日 発売号
今日よりも明日、今年よりも来年。前に進むための原動力は、日々の努力と、天からのまわりものである“運”。年が変わるこの時期は、神社やお寺、山や川など「気のいい場所」を訪れて、心と体を浄化し、2023年に向けて運やパワーを磨きたいもの。縁結び、仕事、金運、人間関係…2023年、あなたの人生を切り拓く「開運聖地」を紹介します。第二特集は神棚から、塩や水でのお清め、ツキを呼び込む部屋の整え方まで、「部屋を …
試し読み
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【200名のパワースポット好きに聞いた】おすすめの寺社仏閣や穴場をご紹介!
PR TIMES / 2024年5月2日 17時15分
-
三重県明和町 天津菅麻プロジェクト・令和6年度の麻の種蒔神事を実施します
PR TIMES / 2024年4月10日 17時15分
-
京の台所・錦市場で出合う学業の神“錦の天神さん”|寺社につき喫茶。絵になる京都ご多幸散歩 Vol.5 神社編
Hanako.tokyo / 2024年4月8日 12時0分
-
【ほぼ神】カネテツ本社に「ほぼカニ」様を祀った神社が出現 –「な、なんだってー!?」「なんのご利益があるのかなwww」と話題
マイナビニュース / 2024年4月4日 14時22分
-
『じゃらん』行ってみたい花手水ランキング
PR TIMES / 2024年4月3日 13時0分
ランキング
-
1トイレ掃除を頼むと涙目…新人バイトはオーナー親族のお嬢様。いきなり辞めたが、意外な展開に
女子SPA! / 2024年5月2日 8時47分
-
2「おじさんドラマ」すっかり定着の底知れぬ魅力 ベテラン俳優が好演、世間の"おじさん観"も変化?
東洋経済オンライン / 2024年5月2日 12時20分
-
3「いきなり退職代行から連絡が…」「注意すると泣く」20代社員はなぜ“打たれ弱い”のか
日刊SPA! / 2024年5月2日 8時52分
-
4年収4000万円超えの弁護士、44歳でスタートさせた婚活の「残念すぎる結末」
日刊SPA! / 2024年5月2日 9時39分
-
5「紅麹問題」"3つの基本、混同してる"人が多すぎだ "添加物のプロ"が明かす「問題の本質」は?
東洋経済オンライン / 2024年5月2日 12時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください