4万円を切ったXiaomiの「34インチ曲面ゲーミングモニター」がビジネス用途にも使えそうな件
ITmedia NEWS / 2024年4月26日 18時46分
●画面を3つに分けるといい感じ
16:9のディスプレイの場合、左右どちらかをメインの作業スペースにして、残りをサブの作業スペースにすることが多いと思います。メインは3分の2でサブは3分の1という感じでしょうか。
それが21:9のディスプレイになると、中心をメインの作業スペースにして、左右をサブの作業スペースにできます。それだけの横幅があるからです。
左を4分の1、中心を4分の2(2分の1)、右を4分の1とするといい感じです。今回のG34WQiの場合、このレイアウトにすると、中心のメインの作業スペースが実寸で横約37.5cmぐらい。ドキュメント作成という意味では、十分ですね。そして、それが湾曲ディスプレイにうまくはまります。
湾曲ディスプレイの場合、中心部はそれほど曲がっておらず、外側の左右が曲がっています。そのため、画面をフラットに見る必要がない画面を左右に配置します。湾曲しているので、それが若干手前にきます。そして、21:9の横幅では、ちょっとだけ手前にくるだけでも少し目に入りやすくなります。体感的には、それまで少し首を振らなくていけないものが、目の動きだけで見ることができる感じ、と思ってもらえば大丈夫です。
そのため、まっすぐにディスプレイを見ると視線が自然と中心部に集中します。この感じは、ゲームや映画では「没入感」という表現となるのですが、ビジネス利用の場合には、メインの作業に「集中できる」という表現が適切な気がします。実際に自分の環境に置いてみて作業してみないと気づかない点でした。
こういったテストをしながら、ディスプレイそのもの設定も調整していきました。私の作業環境では、こういう感じで落ち着きました。
・リフレッシュレート:100Hz
・応答速度:やや速い
・HDR:自動(画面上は自動に設置しても動作してないときはオフと表示される)
・AdaptiveSync:オン
●曲面ディスプレイのデメリット
ここまで、メリットの話ばかりしてきましたが、ディスプレイが曲がっている湾曲ディスプレイをビジネス用途で使うことのデメリットについても触れておきます。
まずは、左端右端の湾曲が気にならないか? という問題です。これは慣れの部分もありますが、例えば写真の調整みたいな作業をする際には、中心部以外はどうしてもゆがみが気になります。
ただ、その場合も普段は画面の邪魔になっているナビゲーションやメニューなどを全部出してしまうことで、自然と作業部分は真ん中にのみ表示されるという感じに工夫できます。なにしろ、幅はまさに広大なわけですから。
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