1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

菅首相辞任へ 総裁選の行方混沌

Japan In-depth / 2021年9月4日 0時50分

菅首相辞任へ 総裁選の行方混沌




安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)





【まとめ】





・3日自民党臨時役員会で菅首相、総裁選不出馬を表明。





・総裁選に、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相に加え、河野太郎行政改革担当相も名乗り。





・衆院選で自民党が大敗するリスクは減ったが、次の政権もコロナ対策に失敗すれば短命に。





 





政局が一気に流動化し始めた。





菅首相が、3日午前の自民党臨時役員会で「総裁選に出馬しない」ことを表明したことが引き金を引いた。





3日午後1時過ぎに記者会見した菅首相は次のように述べた。





■ 総理、「新型コロナウイルス対策に専念したい」





記者: 自民党の臨時役員会で菅首相は自民党総裁選に立候補しないと報じられたが首相からの説明をお願いします。





菅首相: 先ほど開かれました自民党役員会において、私自身、新型コロナウイルス対策に専念したい。そういう思いの中で、自民党総裁選挙には出馬をしない、こうしたことを申し上げました。





総理大臣になってから一年間まさに新型コロナ対策を中心とするさまざまな国が抱える問題について全力で取り組んできました。そして今月17日から自民党の総裁選挙が始まることになっております。私自身出馬を予定する中で、このコロナ対策と選挙活動、こうしたことを考えたときに、実際莫大なエネルギーが必要でありました。そういう中でやはり両立はできない、どちらかに選択すべきであり、国民の皆さんにお約束を何回ともしてます。新型コロナウイルス、この感染拡大を防止するために私は専念をしたいそういう判断をしました。国民のみなさんの命と暮らしをまもる内閣首相大臣の私の責務でありますから、それに専念してやりとげたい。このように思います。また来週にでも改めて記者会見したいこのように思います。以上です。





こう一方的にぶら下がり会見で話すと、記者団の質問は一切受けず去った。





またこれに先立ち、臨時役員会後、二階俊博幹事長は党本部で正午過ぎに記者団に次のように述べた。





二階幹事長: 本日役員会で菅総裁からコロナ対策に専念したいということで総裁選不出馬のご発言がありました。党役員に関しては役員人事を撤回されましたので、任期まで引き続き役員として職責を果たすということになるわけであります。





Q. 菅総裁の不出馬の受け止めは?





A. まあ正直びっくりしていますが、総裁のご発言なので考えに考えたすえご決断されてのことであろうと思いますから、いろいろ我々が押し問答してもこれは適切ではないと考え、総裁のお考えを受け入れて今後の党運営に対処していきたいと思います。





この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください