ボストン・ウェルネス通信 その6:閉経は、単なる健康的な加齢の一部
Japan In-depth / 2024年4月2日 23時0分
世界では、約10%の女性が早発(40歳未満)または早め(41~44歳)を経験している。診断が遅れることも多く、苦痛や孤立感を経験する女性もいます。また、これらの女性は、心血管疾患や骨粗鬆症(骨がもろくなる)などのリスクが高いことを示唆する証拠もあります。MHTは、これらのリスクを軽減する可能性があります(12)。ただし、安全で効果的なケアへのアクセスの不足がよく問題になっています。
さて、共著者のメルボルン大学および王立女性病院のマーサ・ヒッキー教授は。キングス・カレッジ・ロンドン(KCL)のニュースに、次のように述べています:
更年期はいつまでも医学的な問題であり、体や心な健康の低下をもたらすものであるという誤解は、社会全体で改めるべきです。多くの女性が、更年期の間もその後も、仕事、家庭生活、そしてより広い社会に貢献し、やりがいのある人生を送っています。閉経を健康的な加齢の一部とみなすように物語を変えれば、このライフステージを乗り切る女性の力をより高めることができ、まだ経験したことのない人たちの恐怖や怯えを減らすことができるかもしれません(12)。
私自身、50代だからこそ、これまでの経験を生かして新たに挑戦したいことがあります。また、更年期の体重管理やライフスタイルの改善法について、医療従事者として、みなさんと共有したい知見がたくさんあります。次回の連載をどうぞご期待くださいませ。
(1)https://www.thelancet.com/series/menopause-2024
(2)https://www.unimelb.edu.au/newsroom/news/2024/march/societal-shift-necessary-to-support-women-through-menopause,-experts-say
(3)https://publications.parliament.uk/pa/cm5803/cmselect/cmwomeq/91/report.html
(4)https://www.nytimes.com/2023/05/22/nyregion/menopause-women-work.html
(5)https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(22)01099-6/fulltext
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