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【海外発!Breaking News】豊胸手術の麻酔後に放置された18歳女性 心停止で脳に障害(米)<動画あり>

TechinsightJapan / 2019年12月30日 5時50分

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高校の卒業記念として豊胸手術を受ける決意をしたアメリカの18歳の女性は今年8月、麻酔後に容態が急変し脳に重度の障害を負った。彼女は今でもナーシングホームで寝たきりの生活を送っており、両親は今月18日に「医師の重大な過失により娘の人生が大きく狂ってしまった」と形成外科医らを訴えた。

コロラド州デンバー郊外ソーントン在住のエマリン・ヌエンさん(Emmalyn Nguyen)は8月1日、豊胸手術を受けるために同州グリーンウッド・ビレッジにある形成外科「Colorado Aesthetics and Plastic Surgery」を訪れた。

しかしエマリンさんは麻酔後に2度の心停止を起こして呼吸が止まり、脳に重度の障害を負った。現在のエマリンさんはチューブを通しての食事しかできず、酸素供給装置をつけ、話すことも歩くこともできない。ただ認識能力を完全に失ってはいない“最小意識状態(MCS)”で、母親のリン・ファムさん(Lynn Fam)は「娘は私たちの声を聞くと涙を流すのです。私たちの声を認識しているのだと信じています」と決して希望を捨ててはいない。

比較的安全と言われる豊胸手術で、なぜこのような悲劇が起きてしまったのか。エマリンさんの両親は事故から4か月半後の今月18日、形成外科医ジェフリー・キム氏(Geoffrey Kim)と麻酔看護師のレックス・ミーカー氏(Rex Meeker)を相手に訴訟を起こし、これまでに判明している事故当日の医師らの行動を明らかにした。

一家の弁護士であるデイビット・ウッドラフ氏は、8月1日午後2時に行われた手術について次のように語っている。

「エマリンさんはミーカー氏により麻酔をかけられた後、1人で手術台の上に放置されました。そして約15分後、手術室に戻った看護師が真っ青な顔になったエマリンさんに気付いたのです。麻酔量が多すぎたのか…。エマリンさんは心停止の状態で、キム医師に心肺蘇生法を施され心臓はいったん動き出しましたが、数分後に再び停止しました。エマリンさんはその後、キム医師により蘇生こそされましたが、意識が戻ることはなかったのです。それでも医師らは緊急通報をすることなく、母親を待合室に待たせたまま5時間半も手術台の上にエマリンさんを放置したのです。」

「キム医師はリンさんに『手術室への入室は許可できない。心拍数が低下したが問題はない。全て順調だ。彼女は若く健康なので、大丈夫だ。ただ麻酔から覚めるのに時間がかかっているようだ』と告げたようです。ただ、麻酔から5時間半後にミーカー氏が緊急通報した内容は、驚くべきものでした。意識障害の評価分類に使われるグラスゴー・コーマ・スケール(GCS)では8以下が重症とされるなか、ミーカー氏は『エマリンさんはGCS6、または7で意識がない』とはっきり伝えています。」

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