ベンガルール空港、2023年度は旅客数・貨物量ともに過去最多(インド)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月24日 0時35分
インド南部カルナータカ州ベンガルールの主要空港であるケンペゴウダ国際空港(以下、ベンガルール空港)は4月16日、2023年度(2023年4月~2024年3月)の年間旅客数と貨物取扱数がともに過去最高を記録したと発表した。年間旅客数は3,753万人で前年度比17.6%増、貨物取扱量は43万9,524トンで7.1%増だった(添付資料表参照)。
旅客数のうち、国内線利用者は3,286万人で前年度比16.8%増、国際線利用者は467万人で23.2%増だった。国際線旅客数の増加は、マンタ・エアやモルディビアン航空、タイ・ライオン・エアなど新規航空会社の就航が後押ししたとみられる。
貨物取扱量の内訳は、国内線が17万3,338トンで前年度比13%増、国際線は26万6,186トンで4%増だった。輸出品目では生鮮品、機械部品、医薬品が著しい伸びを示しており、特に生鮮貨物の取扱量は3年連続でインド最多を記録している。新たな施設として、低温倉庫や保税倉庫などを備えたスペースが設けられ、2024年度は貨物便の就航都市を前年度の25都市から33都市へ拡大する予定だ。貨物取扱量はさらに増える見込みで、同空港は10年後に年間取扱能力を約100万トンまで増やすことを目標に掲げる。
ベンガルール空港は、官民パートナーシップ(PPP)モデルで設立されたインド初の空港で、2008年に運用が開始された。2023年9月には第2ターミナルの運用が始まり、同年12月には開港以来の旅客数が3億人を突破した。2024年4月18日に航空関連サービス格付け会社スカイトラックスから、「インドおよび南アジアにおけるベスト地方空港」「新空港世界2位」として表彰されるなど、対外的な評価も高い。今後もベンガルールが同空港を玄関として、旅客・物流の拠点として成長することが見込まれる。
ガーデンをイメージした第2ターミナル内(ジェトロ撮影)
(岩井澪佳)
(インド)
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