チャンギ空港の利用旅客数、新型コロナ前の水準に、中国の相互ビザ貢献(シンガポール)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月1日 9時30分
シンガポールのチャンギ空港を運営するチャンギ・エアポート・グループ(CAG)は4月25日、同空港を2024年第1四半期(1~3月)に利用した旅客数は1,651万人と、新型コロナウイルス流行前の2019年同期(1,642万人)を0.5%上回ったと発表した。中国とシンガポール間の航空旅客数増が牽引するかたちで、四半期ベースで初めて新型コロナ流行前の水準に回復した(添付資料図参照)。
CAGによると、2024年第1四半期の同空港の旅客数上位5カ国・地域は、中国を筆頭に、インドネシア、マレーシア、オーストラリア、タイだった。中国とシンガポールは2月9日から、30日以内のビザ免除措置の適用を相互に開始した(2024年1月29日記事参照)。同措置により、中国とシンガポール間の旅客数が大きく増加した。
また、英国の航空データ分析会社OAGによると、チャンギ空港は、空港を利用する国際線の提供座席数で、2024年3月、4月に世界第3位だった。同空港に乗り入れる航空会社は同年4月1日時点で95社となった。同空港と世界48カ国・地域の153都市を結び、週に約6,800の航空便を運航している。
チャンギ空港の新第5ターミナル、初の大型入札開始
チー・ホンタット運輸相は4月25日、CAGが3月に同空港の新しい第5ターミナル建設の入札を開始したことを明らかにした。第5ターミナルの基礎工事と地下の工事を含むもので、新ターミナルの開発で初の大型入札となる。チー運輸相によると、第2ターミナルと第5ターミナルを結ぶ地下通路の建設も開始した。
同空港の第2ターミナル拡張工事は2023年11月に完成し、同空港の第1~4ターミナルの年間旅客取扱能力が合計で9,000万人となった。第5ターミナルは2025年に建設を開始し、2030年代半ばに完成する予定だ。完成すれば、年間旅客取扱能力が5,000万人増えて合計1億4,000万人となる。
(本田智津絵)
(シンガポール)
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