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湖北省の第1四半期GRP成長率、堅調に推移も課題残る(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月30日 0時40分

中国・湖北省国家統計局は4月19日、2024年第1四半期(1~3月)の主要経済指標を発表した。第1四半期の実質域内総生産(GRP)成長率は前年同期比6.1%と、中国全体の実質GDP成長率(前年同期比5.3%、2024年4月17日記事参照)を上回った。

工業生産増加額(付加価値ベース)は前年同期比7.7%増だった。特に、ハイテク製造業が21.5%増と高い伸びを見せた。業種別では、コンピュータ・通信(40.3%増)、自動車(7.8%増)などが堅調な成長を見せた。

サービス業増加額(付加価値ベース)は前年同期比6.2%増となった。うち、運輸・倉庫・郵便サービス業(12.0%増)、卸売・小売業(9.2%増)、宿泊・飲食サービス業(8.2%増)などが高い伸びを示した。

投資(固定資産投資)は前年同期比5.8%増だった。インフラ投資が6.6%増と好調な一方、不動産開発投資は9.0%減となった。2023年(通年データ、前年比3.5%減)から減少幅が拡大している。

消費(社会消費品小売総額)は前年同期比6.5%増となった。業種別では、飲食業(営業額、13.6%増)、卸売業(9.9%増)、小売業(8.1%増)、宿泊業(6.8%増)が増加したほか、インターネット上の商品小売額が16.4%増と大きく伸びた。一方で、消費者物価指数(CPI)は前年同期比0.1%上昇にとどまっている。

消費に関して、ジェトロが行った現地(武漢市)日系小売企業に対するヒアリング(3月20日実施)では、「現地の人々が消費に対して慎重になっており、商品の単価も下がってきている印象」「武漢市ではお手頃感のある(値段が安価な)商品が売れている」など、個人消費の落ち込みを指摘する声が上がった。

湖北省国家統計局は上記結果について、第1四半期の湖北省経済は回復傾向を維持しているとした。その一方、外部環境の複雑さや不確実性を背景として、経済基盤が強固でないことを課題として挙げ、今後は質の高い発展を目指し、回復傾向をより鮮明にする必要があると結論付けた。

(西島和希)

(中国)

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