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「他の学校でもやってると思ってた」部活遠征先に感謝の贈り物 中学バレー部で続く伝統

京都新聞 / 2024年4月4日 5時44分

手書きのメッセージを添えて、遠征先に持って行くトイレットペーパー(京都府京丹波町蒲生・蒲生野中学校)

    実は一風変わった伝統だった。京都府京丹波町の蒲生野中学校バレーボール部には、生徒が手書きのメッセージを添え、遠征先に置いて帰るモノがある。「他の学校もやっていると思っていた」と話す彼女たち。自分たちの行いが、普通とはちょっと違うことに気付いたのはつい最近だった。部員たちがカバンに入れ、試合会場まで運んでいたモノとは―。

 

 「今日は体育館を使わせていただき、ありがとうございます」

 そんな言葉を部員がペンで書き、包装紙に包まれていたのは、一巻きのトイレットペーパーだった。

 同中バレー部は現在、2、3年生の女子9人が所属。他校との練習試合や公式戦で、近隣市町や京都市内へ遠征することが多い。

 その際、トイレットペーパーを持って行き、女子トイレにひっそりと置いて帰る。「バレーボールができることにも感謝して」と思いを込める部員たち。先輩たちの姿を見て自然と受け継いだ伝統だった。

 今年2月、京都市北区の島津アリーナ京都で開かれた「近畿中学生バレーボール選抜優勝大会京都府予選会」でも、いつも通り置いて帰った。数日後、施設の職員と思われる男性から、学校あてに感謝を伝える電話がかかってきた。

 先方から直接お礼があったのは初めてだった。キャプテンの久保元詩さん(14)は「当たり前のことをしてきたつもりだったので驚いた。ありがとうの気持ちが伝わってうれしい」とほほ笑む。

 「これからも続けていきたい」と喜ぶ部員たちの頭の中には、疑問も浮かぶ。「いったい誰が、いつから始めた伝統なのだろう」

 部活の謎伝統のいきさつ、他校にも残る似たような風習など、ご存じの方はいませんか? 京都新聞社南丹支局メールアドレスnantan@mb.kyoto-np.co.jpまで、お気軽にお寄せ下さい。

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