『ドラクエ』のトラウマ！ 二度と入りたくない「最凶の鬼畜ダンジョン」

■難しすぎて心が折れるプレイヤー続出…...

『ドラゴンクエスト』シリーズに登場するダンジョンは、冒険の難所として多くのプレイヤーを苦しめる存在です。迷路のように複雑なダンジョンのなかには、落とし穴や謎解き、そして強力なモンスターたちが待ち構えています。

　そんな数ある難所ダンジョンのなかでも、FC版『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』に登場した「ロンダルキアへの洞窟」は、最難関の呼び声が高いダンジョンです。

　ロンダルキアへの洞窟が「二度と行きたくない」と恐れられている理由は主に3つ。最初に挙げたいのが、ダンジョンの構造がきわめて複雑な点にあります。

　ロンダルキアへの洞窟は地下1階、地上6階のフロアで構成されており、1階の入口から入って、6階にあるロンダルキア側の出口を目指すダンジョンです。

　しかし、このダンジョン内には数多くの罠が仕掛けられ、1階と5階は落とし穴地帯、2階と6階は無限ループエリアが待ち受けています。

　2階へ上がるとフロアの視界が狭く、先の地形がわかりにくい造りになっています。しかも進むべきルートを間違えると戻されるという無限ループの罠まで存在。さらに最上階の6階は、最短ルートを選んだとしても8カ所の分岐があるという鬼畜っぷりに泣かされるプレイヤーが続出しました。

　また、このダンジョン内に出現する敵自体が強力すぎる点がふたつめの理由です。

　1ターンに2度攻撃してくるキラーマシーン（FC版の表記）や、味方全体に大ダメージを与えるドラゴンの集団などは、毎回全滅を覚悟しないといけないレベル。そのためマップをしっかり把握して、なるべく最短ルートで進まないとHPとMPを無駄に消耗する羽目になります。

　落とし穴や無限ループ、強力なモンスターを攻略して、やっとの思いでロンダルキアへの洞窟を抜けたのも束の間、その先にはさらに強力なモンスターが待ち構えています。ロンダルキアへの洞窟が最難関のダンジョンと言われる3つ目の理由は、ダンジョンを抜けても全く気が抜けない点にあります。

　ロンダルキアの台地に登場するモンスターも凶悪で、ザラキを連発してくるブリザードや、2回攻撃を行うキラーマシーンに遭遇すると、全滅の危険性が一気に高まります。復活の呪文が聞ける「ほこら」に到着する前に全滅すると、ふたたびロンダルキアへの洞窟から攻略し直さなければならないのです……。

　ダンジョンの長さと複雑な構造、トラップの多さにモンスターの強さなど、どれを取っても『ドラクエ』シリーズの中で群を抜く難しさ。開発陣がバランス調整不足だったことを認めたロンダルキアへの洞窟こそ、シリーズ最難関ダンジョンとして、ファンの間で語り継がれているのです。

（LUIS FIELD）