今の扱いとは全然違った? 国民的ゲームキャラが歩んだ「涙ぐましい下積み時代」
マグミクス / 2023年12月19日 7時10分
■超有名な国民的キャラなのに、名前すらなかった下積み時代が?
2023年10月20日にNintendo Switch版の新作『スーパーマリオブラザーズ・ワンダー』(任天堂)が発売され、発売2週間で全世界の累計販売本数が430万本を突破したことが話題になりました。
主人公「マリオ」は、今でこそ国民的ゲームキャラクターとして誰もが知っているヒーローですが、最初から主役だったわけではありません。
実はマリオのデビュー作は、1981年にアーケードゲームとして登場した『ドンキーコング』でした。なんとデビュー作は、ゲームタイトルに「マリオ」の文字が入っていない作品だったのです。
それどころかマリオという名称すら決まっておらず、「ジャンプマン」や「ミスター・ビデオゲーム」といった通称で呼ばれていました。
さらに続編の『ドンキーコングJR.』では、マリオが悪役として登場します。ドンキーコングを檻に閉じ込め、敵キャラをムチで叩いて従わせる描写もあります。
最近になって『ドンキーコングJR.』でのマリオを知った人からは、「信じられないキャスティング」「マリオの悪役っぷりに驚いた」といった声があったほどです。
そして、初めてタイトルに「マリオ」がついたのが、1983年に発売された『マリオブラザーズ』です。その次にファミコンで『スーパーマリオブラザーズ』(1985年9月13日発売)が出るまでの2年間は、「マリオ」と名のついたゲームは世に出ませんでした。
その間、マリオは何をしていたかというと、ファミコンの『テニス』で審判を務めたり、『ピンボール』でボーナスステージだけのチョイ役をやったり、『レッキングクルー』でビルの解体業をしたりしています。その様子は、まるでアルバイトで食いつなぐ、下積み時代の俳優のようです。
ちなみに、1987年11月21日にファミコンで発売された『マイクタイソン・パンチアウト!!』でも、マリオはレフェリーとして登場しています。
そんなマリオにとって大きな転機になったのは、やはり『スーパーマリオブラザーズ』の大ヒットです。世界でもっとも売れたゲームとしてギネス認定され、日本だけでなく海外のゲームファンにまで「マリオ」の名は知れ渡りました。
その後の活躍はご存知の通りで、「マリオ」は今や世界中から愛されているキャラクターと言っても過言ではありません。順風満帆に思えた彼にも、文字通り「無名」だった頃や、悪役をしていた下積み(?)時代があったことに驚かされます。
(LUIS FIELD)
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