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ゲームの「喋らない主人公」が減ってきた理由 「喋る派」とファンの間で賛否両論

マグミクス / 2024年5月6日 21時25分

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■「喋る主人公」は人気が出やすい?

 TVゲームは技術の発展とともに進化し、登場キャラクターのセリフにフルボイスが当てられているタイトルも多くリリースされています。「主人公が喋らない」ことで定評があった「ドラクエ」シリーズでも、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』の主人公にボイス(息づかいのみ)が当てられ、多くの注目を集めました。

 キャラクターボイスは、よりリアルなゲーム体験を演出してくれる要素ですが、ファンの間では「喋る主人公派か、喋らない主人公派か」というテーマがたびたび話題になります。それぞれ異なるメリットとデメリットをみていきます。

 まず「喋る主人公」には、ゲームの世界観の確立がしやすいというメリットが挙げられます。元々のシナリオに、声優による演技力が加わるため、イベントシーンにさらなる臨場感が生まれるのです。

 また、キャラクターの個性が際立ち、キャラクターを「アイドル」的な存在に昇華させられるのも大きなメリットといえるでしょう。アニメやゲームのキャラや声優を「推し」として愛でる文化が発展してきた近年では、キャラクターそのものの人気が売り上げを左右することも珍しくありません。人気の声優がゲームに出演することは、ファンからの注目を集める意味でも非常に有用といえます。

 一方で、ボイスがついて主人公の個性が強調されたゲームは、「自己投影して楽しむのが難しい」というデメリットがあります。そのため、「キャラが好きになれればいいけれど、嫌いになってしまったら終わり」「好きになれなかったときがつらい」といった、苦悩を抱えるプレイヤーの声もゲーム界隈ではしばしば見られます。

「喋らない主人公」であれば、セリフを自分の声で脳内再生できるなど「プレイヤーとの一体感が図りやすい」というメリットがあります。振り返ってみると、かつては「画面の前のあなたが主人公」というコンセプトのタイトルが、RPGを中心に多くリリースされていました。主人公のキャラクター性がプレイヤーの想像にゆだねられるので、ゲームの楽しみ方に柔軟性が生まれやすいのです。

 しかし「喋らない」ことを徹底していくと、キャラ同士のやり取りに不自然さが生まれることは避けられません。「喋る派」のなかには、「主人公の通訳みたいにほかのキャラが喋るのがどうしても気になる」「主人公の存在感は強くあってほしい」という声も多いようです。

 なかには中立的な意見として、「極端に喋りすぎるのも、喋らなさすぎるのも好きじゃない」という声もありました。「はい」「いいえ」の選択肢でプレイヤーが答えを迫られるタイプの作品では、選んだ選択肢の趣旨の内容を喋る程度がちょうどいい、と感じる人も少なくないようです。

(マグミクス編集部)

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