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20代から高めておきたい投資・資産運用の目利き力 第106回 若者・よそ者・バカ者を排除しない―GuardTech検討コミュニティが共創するホケンノミライ

マイナビニュース / 2024年4月26日 9時0分

○未来は予測するものでも待つものでもない

――「ホケンノミライ2024」には、なにか裏テーマのようなものはあったのでしょうか?

温水氏:次世代の人材育成ですね。エフェクチュエーション的なアプローチで「大きなことにつながりそうなスモールスタート」をホケンノミライで行い、それを若手の方々に体験してもらいたいと考えました。エフェクチュエーションは、未来を予測する代わりに、現在できることをもとに将来を創造していく思考法のことです。岸さんは、ご自身のnoteの中で「エフェクチュエーション成功させる5つのポイント」として、

①自分のできることを言語化し磨く
②SNSやnoteなどのオウンドメディアに発信する
③人的ネットワークを増やす
④やりたいことを言語化しお願い(おねだり)する
⑤やり遂げるメンタリティを常に持つ

を挙げています。言葉にすることやそれを発信すること、人とのつながりを増やすことは不可欠で、それをホケンノミライに参加することで体験してもらいたいなと。それで、有志活動のセッションも入れることにしました。多様な働き方や越境人材の必要性を知ることで、若者のキャリア形成につながるかもしれません。若手向けのセッションを想定していたのですが、実際はミドルの方々も多く参加していました。来年は、「アンダー25枠」や「学生枠(保険業界の内定者)」を設けて招待制にするなど、工夫したいと思います。社内や取引先以外の人と関われる機会は、若手の成長につながります。過去の体験を教えるOJTだけではダメで、これからの人材育成は機会提供・環境提供です。未来を予測したり、未来をただ待つよりも、自分たちが未来を創造するという意識を持って取り組んでもらいたいですね。エフェクチュエーションはホケンノミライにとって重要なテーマなので、岸さんと相談しスピンオフイベントとして「金融×エフェクチュエーション」のカンファレンスを急遽企画し開催に向け準備中です。

――特に新型コロナの頃は、未来予測が流行りましたね。今の時代を生きている私たちの日々の行動が未来になっていくわけですから、若手や子どもたちの世代になにかしらの良い影響を残したいなと思います。ところで、「ホケンノミライ2025」の開催はもう決まっているのでしょうか?

温水氏:そうですね。今後は毎年開催になるかもしれません。金融庁の方々やメディア関係者の反応もよく、取材依頼も複数いただいています。主催した私たちがビックリするほどの反響です。現在でも、GuardTech検討コミュニティは「個人と個人」「個人と企業」「企業と企業」のハブとなっているのですが、今後は「コミュニティとコミュニティ」のハブにもなっていくと思います。保険・金融だけではなく、不動産業界の団体などとも共催してイベントを開催していく話も出てきています。それらのイベントやコミュニティからビジネスにつなげていき、エコシステムを築いていければと思います。

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