バイク名車列伝 第7回 ホンダ「CB750F」はノーマルよりカスタムが高評価? 中古事情を聞く
マイナビニュース / 2024年4月30日 11時30分
「ナナハン・エフ」の愛称で呼ばれ、大型バイク冬の時代にあって爆発的ヒットを記録したホンダの「CB750F」。漫画『バリバリ伝説』の影響からレーシーなイメージが強いが、実際のところはどうなのか。現在の中古車事情は? バイク王で実車を確認してきた。
ナナハン人気を再燃させた「CB750F」
CB750Fは日本で大型バイクの人気が低迷していた1979年に登場したバイクだ。
ホンダは1969年、世界初の直列4気筒エンジン搭載車「ドリームCB750フォア」を発売する。このバイクは瞬く間に国内外から高い評価を得ると、ライバルメーカーであるカワサキが1973年に投入した「Z750RS」(Z2)らとともに、国内のナナハンブームを牽引していった。
ところが1975年の免許改正により、大型バイクに乗るために限定解除が必要になると、ブームは徐々に下火に。ナナハンの名車も相次いで生産終了となった。
大型バイクにとって「冬の時代」ともいえる1979年、ホンダが市場に投入したのが「CB750F」(FZ)だ。CBの系譜を受け継ぐこのバイクの登場は、当時のライダーたちが改めてナナハンに目を向ける契機となり、ナナハンブーム再燃の立役者となった。
CB750Fの大きな特徴はスタイリングだ。
当時の国産バイクでは、ガソリンタンク、サイドカバー、リアテールがそれぞれ独立した形状になっていることが普通だった。ヨーロピアンスタイルをそのまま持ち込んだCB750Fは、当時としてはかなり斬新に見えたはずだ。日本で受けるかどうかについてはホンダにとっても未知数だったと思うのだが、結果的には大ヒットとなった。
海外のレースでも活躍したワークスマシン「RCB」のフィードバックを受けたCB750Fは走行性能抜群。セパレートハンドル、フロントダブル/リアシングルのトリプルディスク、減衰力調整機構付FVQダンパーを採用するなど、サーキット色の濃いスポーツモデルだった。
その後のCB750Fは、海外モデル「FD」の生産が1983年まで続いたが、1982年に登場した空冷エンジン搭載のVFシリーズと入れ替わる形でラインアップから姿を終了した。日本モデルは1982年の「FC」で終了している。
「CB750F」の流通状況は?
一時代を築いたCB750Fの現在の流通状況はどうなっているのか。バイク王茅ヶ崎絶版車館の岡本拓也さんによると、現在でも年間80台ほどの買取実績があるという。
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