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武蔵野大など、水虫の薬剤耐性菌に胃酸抑制薬が有効なことを発見

マイナビニュース / 2024年4月18日 6時30分

これらのことから、Ptk2が種を超えてテルビナフィンに対する自然耐性を付与することが示唆され、感染症を引き起こすさまざまな真菌に対する抗真菌薬を探索する上で有力な標的候補であることが確認された。

Ptk2は、細胞膜上のタンパク質であるプロトンポンプ「Pma1」を活性化することが知られている。プロトンポンプとは、細胞内のエネルギーを利用して、プロトン(陽子=水素イオン)を細胞外に汲み出すタンパク質。人間の胃でも酸性になるよう活用されているが、病原性真菌にとっても生きるために必要なタンパク質である。

研究チームは、白癬菌のTrPtk2もPma1を活性化し、テルビナフィン耐性をもたらすのではないかと考察。プロトンポンプ阻害剤として知られる、胃酸抑制薬オメプラゾールを作用させた際のテルビナフィン感受性が調べられた。その結果、テルビナフィン耐性白癬菌においてテルビナフィンに部分的な感受性を示すことが明らかにされた。

今回の研究成果により、白癬菌TrPtk2-TrPma1経路が、近年報告が増加しているテルビナフィン耐性白癬菌に対する新たな治療標的となり、新規医薬品の発見につながるものと期待されるとしている。
(波留久泉)



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