富士通、形式の異なる企業のデジタルアイデンティティ証明書を変換する技術を開発
マイナビニュース / 2024年4月19日 14時39分
富士通は4月19日、企業間でデータ共有を実現するデータスペースにおける参加企業の正当性証明の相互運用性を高めるため、デジタルで管理された企業の属性情報(デジタルアイデンティティ)の証明書を変換するIDYX Trust Interconnect技術を開発したことを発表した。IDYXとはIDentitY eXchangeの略で、複数の企業などに分散している個人のアイデンティティを安全に企業や個人間で流通する技術。
開発した技術の有効性を確認するため、同技術を欧州データスペースのOSS(Open Source Software)であるTractus-Xに組み込み、日本企業が欧州データスペースに参加するというシナリオで、デジタル庁が運営するgBizIDを模した環境で認証を行った。その結果、認証情報をもとにTractus-Xを使って構築したデータスペースに接続できることを確認できたとのことだ。
○開発技術の概要
同社が開発したIDYX Trust Interconnectは、証明書発行機関により違いがあるフォーマットを接続先に合わせて変換する「証明書フォーマット変換」、異なる認証や証明のプロトコルを変換する「プロトコル変換」、データスペースに接続する企業情報に偽造や誤りがないことを確認する「真正性確認」の3つの特長を持つ。
今回は、日本をはじめグローバルで広く利用されている認証の仕組みであるOpenID Connect(以下、OIDC)を利用して作成した企業証明書を、Verifiable Credential(以下、VC)方式の証明書へ変換する仕組みを構築し、検証を実施した。
日本企業がVCを使うデータスペースに参加する際は、日本企業を対象とした企業証明書発行機関で企業が真正であると認証を受けると、その認証情報が同技術によりVCに変換される。変換されたVCは欧州のデータスペースに提示することで企業確認が完了し、データスペースへの参加が可能となる。参加後も、データスペースのデータ提供者とデータ利用者の間でVCを交換し、互いの真正性を確認した上でデータ交換が可能となる。
(熊谷知泰)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
Tongxin MicroがSeamless Middle East 2024展示会で輝く、最先端のデジタルセキュリティーソリューションを披露
共同通信PRワイヤー / 2024年5月15日 9時39分
-
【速報】村田製作所「KUMIHIMO Tech Camp with Murata 2023」採択結果発表。”Web3×AI”特許取得済み「鑑定証明システム」発明企業、サイカルトラストが採択
PR TIMES / 2024年5月14日 17時45分
-
EntrustがOnfidoの買収を完了、ID中心型セキュリティの新時代を拓く
PR TIMES / 2024年5月9日 16時40分
-
日本国内におけるデジタル通貨、デジタル個人認証、デジタルトレーサビリティ、デジタル証明書普及のために業務提携
PR TIMES / 2024年4月25日 18時40分
-
世界初!形式の異なる企業のデジタルアイデンティティー証明書を変換する技術を開発し欧州データスペースへの接続実証に成功
PR TIMES / 2024年4月19日 15時15分
ランキング
-
1着信履歴の「非通知設定」をタップすると怖いことになりそうです... - いまさら聞けないiPhoneのなぜ
マイナビニュース / 2024年5月18日 11時15分
-
2レッツノート FV5レビュー - 日常使いで役立ちそうなCore Ultraの性能と3:2のディスプレイ
マイナビニュース / 2024年5月18日 6時0分
-
3コミケの当落メールが届かないかも? Circle.msからGmailユーザーに注意喚起 「重要な通知はポータルサイトで確認を」
ITmedia NEWS / 2024年5月18日 14時20分
-
4滅びかけた格ゲーは、なぜ『ストリートファイター6』で蘇ったのか?とにかく話題が尽きなかった濃密な一年を振り返る
インサイド / 2024年5月18日 17時0分
-
5「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
ねとらぼ / 2024年5月18日 7時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください