ニンニクを食べるとアルツハイマー予防になる?
ニューズウィーク日本版 / 2019年4月10日 17時32分
ティアギと共に今回の研究を主導したジョシャーマヤ・ベヘラ博士はこうコメントしている。「今回の実験結果は、高齢者が硫化アリルを含むニンニクを食事の際に摂取すると、健全な腸内細菌叢の維持や認知能力の向上が期待できることを示唆している」
この研究結果は、4月6~9日に開催されたアメリカ生理学会年次総会の2019年度実験生物部会の席上で発表されたばかりだ。そのため、査読つきの学術誌にはまだ掲載されていない。
今回の研究には関わっていない、英国アルツハイマー病協会で研究部門のトップを務めるジェームズ・ピケットは、今回の研究についてこう述べた。「脳と腸の健康状態の関連性を示す証拠は続々と見つかっている。この領域における新たな研究結果の報告は、つねに刺激的だ」
「この研究プロジェクトはまだ始まったばかりで、実験対象もマウスに限られている。そのため現段階では、ニンニクを食べれば加齢による記憶障害が改善するとか、腸内環境に良い影響があると断言することはできない」と、ビケットは言う。
「腸内細菌が脳の機能と健康に与える影響は、まさに現在進行形の研究だ」
(翻訳:ガリレオ)
※4月16日号(4月9日発売)は「世界が見た『令和』」特集。新たな日本の針路を、世界はこう予測する。令和ニッポンに寄せられる期待と不安は――。寄稿:キャロル・グラック(コロンビア大学教授)、パックン(芸人)、ミンシン・ペイ(在米中国人学者)、ピーター・タスカ(評論家)、グレン・カール(元CIA工作員)。
カシュミラ・ガンダー
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