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【広末涼子】離婚&独立後初の公の場、ステラのパンツから美脚のぞかせ、サステナブル語る「子どもと一緒に繭を育てて糸を取って…好きな服を長く大切に着る」

OTONA SALONE / 2024年4月19日 19時30分

女優の広末涼子さんが17日、東京ビッグサイトで開催された「第11回 FaW TOKYO(ファッション ワールド 東京)[春]」内のトークショー「気軽に楽しめるサステナブルなファッションとは」に登壇しました。昨年の離婚、今年の事務所独立後、初のイベントとなり、公の場に姿を見せるのは昨年5月の映画『最後まで行く』の舞台あいさつ以来、11月ぶりとなりました。

 

西川明秀バイオテックワークスエイチツーCEO(右)と

 

【写真】広末涼子さん、その他の写真を見る

 

サステナブル、日々の生活に積極的に取り入れている

「サステナブル」という言葉自体、15年前ぐらいのイベントで初めて知って、「この言葉、みなさん知っているのかな」って正直思っていました。今日、「ここまで共通言語になるんだな」、みなさんが一般的に知ってらっしゃる時代になったんだなって驚いています。

日常生活にもサステナブルを積極的に取り入れている最中です。消費者として「地球にやさしい、環境に配慮されている素材」を選んだり、リサイクルしたりもそうですが、「本当に自分の好きなお洋服を長く着る」ということを意識しています。

私自身は、20代から30代、40代、そんなにスタイルも変わらないし、 好きだと「また流行りが来るかな」と大事なものは取っておいて。今は肩幅大きかったり、昭和っぽいものがありますし、リバイバルが来るなって。

でも、子どものものはどうしても着れなくなってしまう。特に男の子はサイズアップが早いので、汚れたり破れる前にもう着られなくなってしまうことが多いですね。親戚やお友だちのご兄弟に回したり、「お下がりシステム」はしっかりできています。あとは、学校や地域のリサイクルフェアに出させていただいたり。女の子だと大きくなっても、長袖でも「七分袖だね」って言って着せて。着れちゃうんですよね、女の子は。男の子はそれが難しいけど。

 

 

「新しい素材」に出会うとワクワクする

ステラ マッカートニーのジャケット姿で登場した広末さん

今日着させていただいてるStella McCartneyさんも、リサイクル素材など新しい素材の開発などにも力を入れてらっしゃいますよね。「フェイク」っていうと、劣っているじゃないけど、偽物みたいな響きがあるんだけど、どっちが本物ってことじゃない。新しい素材をどんどん開発しているのがすごくいいな。ワクワクしますよね。新しい素材に出会うと「そういう風に作れるんだ」という発見があります。

 

環境に、地球にやさしいものって、正直なところ若いときは興味がなくて、ファッションで選んでいました。そこに意識が行く年齢になって、いざそういうものを手にとってみると、「やっぱり肌にもやさしいんだな」「安心なものって子どもたちにも着せやすいな」と、すべてが繋がってくる。意識も変わってきたなって思います。

 

素材がどうできるか子どもと学んで、「大切に着よう」と思う

子どもの総合学習で、蚕の学習があるんです。「どうやって生糸ができるか」を知る意味で、卵から、孵化するところから育てます。3頭、5頭、10頭……好きな子は20頭とかお家に連れて帰って、繭を育てて、糸を取ります。

コットンがプランターでも育てられると今日お聞きしましたが、どれくらいの量のものからどれくらいの素材が取れるか、やっぱり知らない。実際に自分で育ててみると愛情がわいて、時間をかけて大切に着ようと思いますよね。お洋服ができるまで、時間と労力と愛がこもってるんだなと感じました。

 

 

>>アパレルショップにもオーディオガイドがあればいい。洋服の手放し方

「お洋服をどうやって手放すか」、手放し方の選択肢が増えるといい

自分の服は、段ボールを送ってもらって引き取りしてくれるものを利用しています。気に入った服をごみに出すことは避けたくて。ゴミ箱に入れたくないけど、どこに持っていけばいいのかわからないという方がたくさんいると思います。綿はリサイクルするとまた生地ができる、子どものTシャツがもう1回服になると聞きましたが、どこに渡せばいいかわからない。手放し方の選択肢が増えていくといいですよね。

廃棄衣料をプラントで水素化し、再生可能エネルギーとして活用するプロジェクトのこと教えていただきましたが、お洋服が水素に変わって、水素が電気に変わったのが数値化されて目に見える。それが家庭に普及したらすごい楽しいですよね。こんなに時給自足できてるんだって。

 

ゴミにしないといけないものをエネルギーに変えるという取り組みを聞いて、「ファッションを楽しみながら、地球のために、次世代の子どもたちのためにどうアプローチできるか」というお話を聞いたときにすごくワクワクするなと思いました。背中を押されたというか、勇気をもらったなと。自分もそういうポジティブなメッセージを、役者としてこれからも発信できるような人間でありたいなと感じました。

美術館だとオーディオガイドで、絵や作家さんの背景、歴史とかを知れたりするじゃないですか。アパレルでも、例えばブランドのコンセプトも、店舗ですぐ知ることができたらもっと手に取りやすかったり、自分のスタイルと合っているなって思って、納得して選ぶことができるようになりますよね。学べるチャンスでもある。知ることができるツールを開発してもらえるとうれしいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

洋服好きにとって、「服を捨てる」ことは罪悪感を抱くもの。洋服1着ができるまでに、どれだけの時間・労力・エネルギーがかかっているかということを知るだけでも、長い期間大切に着ようと思いますよね。「サステナブル」「サステナビリティ」というと、勉強のように感じたり、なにかを我慢したりという印象もありますが、楽しみながら知的好奇心を満たしてくれる入り口でもあるのではないでしょうか。

 

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≪オトナサローネ編集部 木村美穂さんの他の記事をチェック!≫

 

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