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サントリー文化財団 2022年度 海外出版助成の決定

PR TIMES / 2023年4月7日 18時45分

公益財団法人サントリー文化財団(理事長 鳥井信吾)は、2022年度の海外出版助成として、下記の9件を助成対象に決定しました。助成総額は620万円です。


当助成事業は、海外における日本理解の促進を目的に、日本語で書かれた優れた研究業績または日本について書かれた書籍の、外国語への翻訳および外国語での出版に対して助成を行うものです。


2021年度までに、英語をはじめ計30カ国語による335件の出版を助成対象として決定し、日本人の業績や日本文化を幅広く海外に紹介しています。


*選考委員
池内 恵氏 (東京大学教授)
遠藤 乾氏 (東京大学教授)
久保 文明氏(防衛大学校長)
張  競氏 (明治大学教授)
渡辺 靖氏 (慶應義塾大学教授)


― 記 ―
1.本年度の助成対象図書の概要
ア.英語での出版
『監督 小津安二郎〔増補決定版〕』(蓮實 重彦著)
初版(1983年)に書き下ろしの章を3つ加えた増補決定版(2003年)を、英語に翻訳する。日本映画研究者による補論も新たに収録して、カリフォルニア大学出版局(アメリカ)より出版予定。


『国際刑事手続法の原理 ― 国際協働におけるプレミスの特定』(越智 萌著)
国際刑事裁判所の存在感が高まる中、その諸原則が前提としている“事情”や“価値(=プレミス)”に着目して、国際刑事手続に固有の原理を明らかにした書。Springer(シンガポール)より出版予定。


イ.イタリア語での出版
『おやすみ、東京』(吉田 篤弘著)
現代日本のサブカルチャーやライフスタイルについて書かれた長編小説。イタリアにおける日本文化の理解が一層深まることが期待される。Edizioni e/o(イタリア)より出版予定。


ウ.スペイン語での出版
『俳句とスペインの詩人たち ― マチャード、ヒメネス、ロルカとカタルーニャの詩人』(田澤 佳子著)
長詩を主流とするスペインにおいて短詩の俳句がいかにして受容されたか、当時の雑誌や新聞、詩人たちの日記や書簡などから読み解いた書。VIENA SERVEIS EDITORIALS(スペイン)より出版予定。


エ.セルビア語での出版
『源氏物語』(紫式部著)
代表的な古典文学の一つ「源氏物語」に補足説明を加えて翻訳するプロジェクトの第一巻。当出版助成において、セルビア語での出版への助成は2019年の「平家物語」に続き2件目。Publishing Agency KOKORO(セルビア)より出版予定。


オ.フランス語での出版
『哲学の根本問題 続編 弁証法的世界』(西田 幾多郎著)
西田幾多郎氏の著作のうち、後期の作品は、前・中期と比べて翻訳が遅れており、後期の代表的著作の翻訳はフランス語圏の西田研究に貢献すると期待される。Les Presses de l'Université de Montréal(カナダ)より出版予定。


カ.韓国語での出版
『韓国併合 ― 大韓帝国の成立から崩壊まで』(森 万佑子著)
韓国併合について、直近の日韓両国の研究成果をもとに論じた概説書。当時の動向について、日本側からだけでなく大韓帝国側からの視点も加えて考察している点が特徴的。The Open Books(韓国)より出版予定。


キ.中国語での出版
『中國書史』(石川 九楊著)
殷代の甲骨文字から清代の近代書まで、それぞれの時代の代表的な書を論じた書史。著者の石川九楊氏は1990年「第12回サントリー学芸賞」受賞者。陝西人民出版社(中国)より出版予定。


『成年後見の社会学』(税所 真也著)
深刻な高齢化社会の到来が予想される中国では、日本の成年後見制度に対して強い関心がある。本書はこの制度を社会学の立場から考察したもの。世界知識出版社(中国)より出版予定。


2.これまでに助成を決定した中から、2022年度中に次の書籍が完成しました。
・『Philosophy of the Tourist(ゲンロン0 観光客の哲学)』(東 浩紀著、英語、Urbanomic Media)
・『Tokyo Boogie-woogie and D.T. Suzuki(東京ブギウギと鈴木大拙)』(山田 奨治著、英語、ミシガン大学出版局)
・『A History of the Pachinko Industry - From a Peripheral Economy to a Huge Market(パチンコ産業史 ―― 周縁経済から巨大市場へ)』(韓 載香著、英語、Trans Pacific Press)
・『A Holistic Lemma Science of Mind - The Potential of the Buddhist Flower Garden Sutra(レンマ学)』(中沢 新一著、英語、Routledge)
・『野菊の墓』(伊藤 左千夫著、イタリア語、Lindau)
・『アンコール・ワットと私』(石澤 良昭著、カンボジア語、カンボジア情報サービス)
・『百人一首』(ハンガリー語、Balassi Kiadó)
・『「国語」という思想 ─ 近代日本の言語認識』(イ・ヨンスク著、中国語、生活・読書・新知三聯書店)


(敬称略、肩書は2023年4月時点のもの)


以上

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