1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

優れたグラフィックスと小型化を実現する超低消費電力STM32*マイコンを発表

PR TIMES / 2024年1月31日 17時15分

ベクタ・グラフィックス・アクセラレータを備えた新しいSTM32U5マイコンにビデオ・ストレージ用の大容量SRAMを集積



[画像: https://prtimes.jp/i/1337/1355/resize/d1337-1355-60d208bb92e452d81e07-0.jpg ]


STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、超低消費電力STM32U5マイクロコントローラ(マイコン)に、専用グラフィックス・アクセラレータを備えた新製品「STM32U5F9/G9」および「STM32U5F7/G7」を追加しました。これらの製品は、小型かつコストが重視される製品において、ユーザ体験の向上に貢献します。また、3MBのSRAMを内蔵しており、外部メモリ無しでグラフィックス・ディスプレイ向けのフレーム・バッファを複数保存することができます。STのGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)「NeoChromVG」も搭載しているため、一般的に高コストかつハイエンドのマイクロプロセッサが求められるグラフィック効果を処理することができます。

NeoChromVGを内蔵した「STM32U5F9/G9」および「STM32U5F7/G7」は、ハードウェアのアクセラレータ回路によってベクトル演算を行う初のSTM32マイコンで、SVGおよびベクタ・フォントのレンダリングに最適です。専用GPUにより、回転やアルファ・ブレンディング、テクスチャ・マッピングといったハイエンドな効果を正確な視点や遠近法で実現できるとともに、MJPEG(モーションJPEG)動画を処理するJPEGコーデックも搭載されています。これらの機能により、スマート家電、スマート・ホーム・コントローラ、電動自転車、および産業機器の開発において、アニメーション効果を付けたロゴや、さまざまなフォント・サイズ、ズーム可能マップ、ビデオ再生などの技術を活用することができます。両製品ともに、魅力的かつおもしろく、簡単で使いやすい次世代製品の開発に貢献します。

先進的な集積技術と大容量RAMにより、外部メモリ無しで高性能のグラフィックス・サブシステムを構築できるため、基板面積の小型化に貢献します。また、外部メモリとの高速信号通信用のPINも不要です。3MBのSRAMに加えて4MBのFlashメモリも内蔵されており、コードとデータを格納するための不揮発性ストレージを豊富に備えています。

「STM32U5F9/G9」および「STM32U5F7/G7」には、低コストの100ピンQFP(クワッド・フラット・パッケージ)から、最大でTFBGAパッケージ(216ピン)のパッケージ・オプションが提供されています。パッケージ内にすべての回路が集積されているため、シンプルな4層基板設計が可能になり、信号の引き回しと電磁両立性(EMC)に関連する一般的な開発課題の回避に貢献します。STはこのアプローチを、新しいSTM32U5マイコン専用のグラフィックス開発キット「STM32U5G9J-DK2」で実証済みです。同キットをハードウェア・リファレンス設計として使用することで、開発期間の短縮が可能です。

STの認定パートナー企業であるRiverdi社は、すでにSTM32U5F9/G9マイコンを使用して、高度なグラフィックスを備えた新製品を開発しています。Riverdi社の共同最高経営責任者(Co-CEO)であるKamil Kozłowski氏は、次のようにコメントしています。「高度なグラフィックス機能を備えた、1チップで低コストのSTM32U5F9/G9マイコンにより、当社は5インチ・ディスプレイ・モジュールを魅力ある価格で発売することができました。これは、独自設計で魅力的なカスタム・ユーザ・インタフェースを開発する機器メーカーに最適なオール・イン・ワンのディスプレイ・ソリューションです。STM32U5F9/G9をベースとした当社の新しい組込みディスプレイは、STの組込みGUI設計ツール『TouchGFX』に完全対応しているため、すぐに独自UIの開発を開始できます。」

超低消費電力STM32U5シリーズに加わった新しいマイコンは、先進的で高効率のArm(R) Cortex(R)-M33プロセッサを搭載し、最大240 DMIPS(160MHz)および464 ULPMark-CoreProfile(CP)(1)を実現します。200nAのスタンバイ・モードと複数のSTOPモード(RAMの内容を一部保持し、高速ウェイクアップ機能に対応)を備え、動作モードでは高効率動作(16µA/MHz)が可能なため、より柔軟に消費電力と性能のバランスを最適化できます。

また、開発者は、実績あるSTM32のペリフェラルおよびIoTハードウェア・セキュリティ機能に加え、ソフトウェア・ツールやミドルウェア、ライブラリ、コード・サンプルを含むSTM23Cube開発エコシステムを活用できます。

STM32U5F9/G9およびSTM32U5F7/G7は現在入手可能で、LQFPパッケージ(100ピン)から最大でTFBGAパッケージ(216ピン)で提供されます。10,000個購入時の単価は、約8.58ドルです。グラフィックス開発キット「STM32U5G9J-DK1/2」の価格は、約89ドルです。

* STM32は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。STM32は米国特許商標庁に登録されています。

(1)  ULPMark-CP: 超低消費電力マイコン向けのEEMBC(R)エネルギー性能ベンチマーク(https://www.eembc.org/ulpmark/ulp-cp/)。スコア464を達成したSTM32U5グラフィック対応マイコンは、全メーカーのテスト対象品種のうち上位7位に入っています(https://www.eembc.org/ulpmark/ulp-cp/scores.php)。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、50,000名以上の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な総合半導体メーカーです。約20万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、クラウド接続型自律デバイスの普及を可能にします。STは、2027年までのカーボン・ニュートラル(スコープ1、2、および3の一部)の実現を目標にしています。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。

◆ お客様お問い合わせ先
STマイクロエレクトロニクス(株)
マイクロコントローラ & デジタル製品グループ
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟
TEL : 03-5783-8240

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください