日本の紅麹事件に見る保健食品の隠れた危険性―香港メディア
Record China / 2024年4月16日 8時0分
14日、香港メディア・香港01は、日本で発生した紅麹サプリメント問題を契機に、保健食品のリスクを正しく把握した上で利用すべきだとする記事を掲載した。資料写真。
2024年4月14日、香港メディア・香港01は、日本で発生した紅麹サプリメント問題を契機に、保健食品のリスクを正しく把握した上で利用すべきだとする記事を掲載した。
記事は、日本での紅麹サプリメント問題が健康食品に対する香港市民の関心を喚起したと紹介。健康食品は「効能はあるが害はない」と考える人が多く、誤った摂取によるリスクが軽視されがちであるものの、食品であれ健康食品であれ過剰摂取は「害」となることを認識し、正しく摂取することが大切だと伝えた。
そして、香港衛生署が以前発表した調査報告によると、市民の約2割にサプリメント摂取の習慣があるとし、忙しい現代の都市生活者に適したさまざまな健康サプリメントが販売されている中で、摂取量とともに注意事項や禁忌事項にも気を配って利用すべきだと指摘し、多くの市民が利用している具体的なサプリメントを例に挙げてリスクを紹介した。
まず、免疫力を高め、抗酸化作用を持つことで知られるビタミンCは最もポピュラーなサプリメントとして親しまれている一方で、過剰に摂取すればシュウ酸に分解されて尿から排泄される中で腎臓や尿道にシュウ酸カルシウム結石を形成し、排尿に影響を及ぼす可能性があるとした。また、骨の健康を保つために役立つカルシウムも、過剰摂取すれば血管の石灰化が進み、心血管疾患のリスクが高まることはあまり知られていないと伝えた。
さらに、疲労回復に効果があるとされるビタミンB群は神経系に影響を与え、麻痺を引き起こす可能性があるため摂り過ぎは良くないと指摘。また、便秘など腸内環境の問題を抱える人に好まれるプロバイオティクスも万人に同じように効果があるわけではなく、その製品に自分に不足しているプロバイオティクスが含まれているかどうかを確認する必要があると説明した。
記事は、サプリメントが医薬品と同等に厳しく監督管理されているわけではないと指摘した上で、日本の紅麹健康被害問題について「サプリメントは便利ではあるものの、自然食品やバランスの取れた食事に完全に取って代わることはできず、過度の依存は逆効果になりかねないということを再認識させた」と評した。(翻訳・編集/川尻)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「サプリメント同士」の“のみ合わせ”リスク もっとも注意すべきは「同じような効果のものを何種類ものむ」ケース
NEWSポストセブン / 2024年5月7日 16時15分
-
注意すべき「サプリメント×薬」のみ合わせ 似たような作用を持つもの同士の組み合わせで「過剰摂取」状態になることも
NEWSポストセブン / 2024年5月5日 16時15分
-
「紅麹問題」で再浮上、"サプリ"は本当に安全か? あなたの飲んでるサプリメント、本当に大丈夫?
東洋経済オンライン / 2024年5月3日 11時0分
-
小林製薬「紅麹」結局何が問題なの?公表までに2カ月、謎のプベルル酸、サプリ市場に影… 「医薬品と同等の管理が必要なケースもある」と専門家
47NEWS / 2024年4月25日 11時0分
-
「健康食品は健康に悪い」という不都合な事実…紅麹サプリ問題で明確になった健康食品の恐ろしいリスク
プレジデントオンライン / 2024年4月25日 9時15分
ランキング
-
1「安倍元首相、不安あおった」=文前大統領が回顧録―韓国
時事通信 / 2024年5月18日 20時53分
-
2イスラエル軍、ガザ北部ジャバリヤ侵攻「これまでで最も激しい戦闘」…戦闘員200人殺害と主張
読売新聞 / 2024年5月18日 22時7分
-
3ロシア、ハリコフ州でさらに1集落制圧=ウクライナ北東部、1万人避難
時事通信 / 2024年5月19日 8時26分
-
4ウクライナ、追加動員準備整う 「一部が前線で戦う過去終わる」 規模・時期、国民焦点に
産経ニュース / 2024年5月18日 18時32分
-
5ゼレンスキー氏「五輪休戦」拒否 仏提案、「ロシアを利する」だけ
共同通信 / 2024年5月18日 22時44分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください