“ゾーン”で制御、SDVが変わる? マレリとインフィニオンがECUを共同開発
レスポンス / 2024年5月1日 19時0分
自動車業界におけるモビリティ技術のリーディングサプライヤーであるマレリは、インフィニオンと共同で開発した最新の「ゾーンコントロールユニット」(=Zones)を、北京モーターショー2024(オートチャイナショー2024)で展示した。
マレリZonesは、車両の特定の“ゾーン”に配置され、照明、ボディ、オーディオ、電力分配、推進、熱管理、シャシ制御、車両診断など、多岐にわたる機能を管理する電子制御ユニット(ECU)だ。マレリZonesは、ソフトウェア定義車両(SDV)の概念を革新する、マレリのハードウェア・ソリューションの主要要素だという。
マレリZonesをサービス指向のソフトウェアおよびクラウドの仮想化と組み合わせることで、「車両のカスタマイズとパーソナライゼーションの新時代を実現する」とマレリは自負する。ハードウェアとソフトウェアを分離することにより、マレリZonesは、どの自動車メーカーのアーキテクチャとも互換性を持ちながら、柔軟性とスケーラビリティを提供し、さらにハードウェアの複雑さとコストを削減できる。
ZoneにインフィニオンのAURIX TC4xマイクロコントローラを採用したことで、OEMメーカーに大きな利点をもたらすことになる。インフィニオンAURIXマイクロコントローラ内のデータルーティングエンジン(DRE)は、CANとイーサネットを接続する際の極めて低いレイテンシー(遅延)を実現し、多数の電子計算ユニットを単一のハードウェアに統合できるようにする。性能を損なうことなく、集中型アーキテクチャの堅牢な基盤が実現できるわけだ。
さらに、インフィニオンのマイクロコントローラはハードウェアの仮想化をサポートしている。このことで、次世代ゾーン・アーキテクチャの重要な要素である、同じZone内での複数の仮想マシンおよび異なるドメインと安全アプリケーションの並行実行が可能になる。
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