「花の極楽浄土」巡礼を 行基ゆかりの切り絵ご朱印めぐり

特別切り絵ご朱印を手にする３寺院の僧侶ら＝奈良県庁

奈良市の霊山（りょうせん）寺（霊山寺真言宗）と喜光（きこう）寺（法相宗）、京都府木津川市の岩船（がんせん）寺（真言律宗）が「行基菩薩ゆかりの花浄土霊場会」を結成し、７月３１日まで「特別切り絵ご朱印めぐり」を行っている。期間中にはそれぞれバラ、ハス、アジサイに彩られる。

３寺院はいずれも奈良時代の僧、行基ゆかりで阿弥陀如来を祭る。宗派を超えて交流しており、今回の企画で花を楽しんでもらうとともに信仰の心を深めてもらうことにした。

奈良市西部に位置する霊山寺は行基が開いたとされ、庭園では約２千株のバラが咲く。南山城の山中にある岩船寺は行基が阿弥陀堂を建立したのが始まりといい、約５千株のアジサイが楽しめる。平城京内に位置した喜光寺は行基が活動の拠点とした寺で、約２５０鉢のハスに彩られる。

特別切り絵ご朱印（各千円）は各寺院にふさわしい意匠となっており、提示するとオリジナルの丸うちわも贈られる。問い合わせは各寺院へ。

同霊場会では「霊場に咲く美しい花の極楽浄土を巡礼し、仏法の世界に触れていただきたい」としている。