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日本人選手の通訳は「パシリ」。大谷と水原氏の関係、ギャンブル依存症につきまとう「嘘」

日刊SPA! / 2024年3月29日 8時49分

 要するに、選手がやれと言うことは何でもやる、ということだ。

 こうした選手と通訳の関係はおそらく、多くのアメリカ人には理解できないものだろう。ジョブ・ディスクリプション(業務範囲)を明確にして雇用契約を結ぶ、いわゆる「ジョブ型雇用」が一般的なアメリカでは、通訳はあくまでも「通訳」であり、求められるのは「語学のプロフェッショナル」としての役割だ。

 プロフェッショナルだから当然、その仕事に対して十分なリスペクトを受けるべきだし、選手の「パシリ」なんて論外だ。選手も通訳もお互いプロフェッショナルとして、対等な関係で仕事をする。

 これはもちろん理想論で、実際にはアメリカでも通訳が「パシリ」になる場面もゼロではないだろう。日本人メジャーリーガーの通訳だけでなく、日本球界で外国人選手の通訳も経験したある人物は、やはり外国人選手の「パシリ」同然だったという。

 しかし、大谷と水原氏が体現していたような日本人選手と通訳の関係は、おそらくアメリカ人から見て度を超えている。親密な関係と言えば聞こえは良いが、良くも悪くも距離が近すぎるのだ。

◆「家族以上」の存在

 水原氏は以前、アメリカのスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」の取材に対し、大谷と過ごす時間は自分の妻と過ごす時間よりも長く、大谷と離れているのは彼がマウンドやバッターボックスにいるときだけ、と語っていた。まさに「家族以上」の存在であり、これではお互いのプライバシーなどあってないようなものだ。

 家庭内では銀行口座を共有したり、生活費を共にすることが一般的であることを考えれば、「家族以上」の関係だった大谷と水原氏の間で同じようなことが起きていたとしても不思議ではない。大谷がパブリックイメージの通り「お金に無頓着な人」なら、なおさらだろう。

 もし水原氏を単なる「通訳」として捉えたら、確かに「通訳が一体、どうやって何百万ドルという大金を選手の口座から持ち出せるんだ?」という疑問が生まれるが、水原氏を大谷の「家族(以上)」と見なしたら話が変わってくる。夫の稼いだお金がそのまま妻のお金になるように、大谷の稼いだお金が水原氏のお金にもなっていたのかもしれない。

 もちろん、仮に大谷がお金の管理を水原氏に丸投げしていたとしても、日本円にして6億円を超える大金に第三者が果たしてアクセスできるのか、というテクニカルな疑問は残る。その点はアメリカのメディアも不可解に思っているようだが、今後さらに情報が出てくるだろう。

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