日本人選手の通訳は「パシリ」。大谷と水原氏の関係、ギャンブル依存症につきまとう「嘘」
日刊SPA! / 2024年3月29日 8時49分
◆身近なギャンブル依存症の知人
あれほど「イイ人」に見えた水原氏が、大谷をはじめとする身近な人たちに対して何度も「嘘」を重ねて、やがて破滅した。多くの人が「信じられない」と思ったかもしれないが、個人的には「まあ、そういうこともあるだろうな」と、意外にもすんなり納得できた。
というのも、僕の身近にも、ギャンブル依存症を患っている知人がいるからだ。しかも彼は、水原氏と極めて近しい仕事をしていた。
その知人は誰に対しても人当たりの良い「イイ人」で、仕事の実績や社会的ステータスもあり、僕も随分とお世話になってきた。しかし彼は、ギャンブルの誘惑を前にすると、家族や友人、仕事仲間などありとあらゆる人に嘘とデタラメを並べ立て、やがて都合が悪くなると音信不通になってしまう……ということを繰り返す困った人だった。
僕自身、彼に嘘をつかれて、自分が稼いだお金を(大した金額ではなかったが)使い込まれたことがある。僕は彼を完全に信頼していて、まさかそんなことになるなんて思ってもいなかった。
自分の過ちを正直に告白し、使い込んだお金も後日返済してくれた彼とは、その後も友人として付き合っている。いや、付き合っていた、と過去形にするべきか。約半年前から彼は音信不通になっており、メールもLINEも返ってこない。彼と付き合いのある共通の知人たちも「〇〇さんと連絡が取れない」と嘆いている。
◆ギャンブル依存症を患っている人は「人を騙すのが天才的に上手い」
さて、大谷――。
水原氏の一件について、大谷がつい最近まで「何も知らなかった」というのは本当だろう、と僕は思った。先述した知人を見る限り、ギャンブル依存症を患っている人は「人を騙すのが天才的に上手い」のだ。いや、最終的にバレてしまっては「上手い」とは言えないかもしれないが、あの手この手の口八丁手八丁で何とか取り繕い、必要なお金を工面する。ギャンブル依存症は人を詐欺師にする。
ギャンブル依存症はれっきとした「病気」であり、しかも数ある依存症の中で治療がもっとも困難とも言われる。しかし、パチスロ店が街中に溢れる「カジュアルなギャンブル大国」日本では、臭いものに蓋をするかの如く、依存症患者やその家族らの苦しみが放置されているようにも感じる。
たとえば、外国人向けのカジノが一大産業となっているシンガポールでは、自国民がカジノに出入りすることを厳しく制限している。自己破産者や生活保護受給者をはじめ、家族からの依頼があった者も入場できない。人口わずか約550万人でありながら世界屈指の国際競争力を誇るシンガポールは、自国民がギャンブルで身を滅ぼすことのないよう守っているのだ。
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