井上尚弥、確信「とてつもない試合」 ネリ“完璧”な悪童「死を覚悟」 6日・東京ドームでゴング
スポニチアネックス / 2024年5月5日 4時52分
東京ドームで34年ぶりのボクシング興行となる4大世界戦の公式会見が4日、横浜市内のホテルで行われ、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)と挑戦者でWBC同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)が登壇した。約2カ月ぶりに対面した両者はともにKOを予告するなど早くも火花を散らした。日本最大規模となる世紀の一戦のゴングがいよいよ鳴る。
国内外から100人を超える報道陣が駆けつけた。独特な熱気と緊張感に包まれた会場内。注目を一身に集めた井上尚は「とてつもない試合ができると確信している。東京ドームでのメインイベント。エキサイティングな試合をしてKOで勝つ姿を見せたい」。約2カ月ぶりに対面した悪童ネリの前で力強く言い切った。
対するネリは上下黒の服装にサングラス姿で登壇した。くちゃくちゃとガムをかみながら「メキシカンとしての勇姿を見せる。死を覚悟しているが、KOで必ず勝つ」と言い返してきた。撮影後にサングラスを外して井上尚に握手を求める友好ムードも見せたのも一瞬だけだった。終始、ふてぶてしく振る舞っていた。
会見中、両者の距離はわずか3メートル。早くも火花が散った。先にパンチを繰り出したのは井上尚だ。「凄く良い状態と聞いている。事前に体重が仕上がっていると聞き、安心した」。過去に体重超過を犯しているネリを皮肉った。すかさずネリは体重もリミット(55・3キロ)までわずかだと強調。顎ひげを蓄えていたが、頬がこけているのは明らか。「練習も完璧にやってきた」と涼しい顔で言ってのけた。
井上尚を共同プロモートする帝拳ジムの本田会長によると、入場料収入は90年のタイソン戦を超える日本史上最高額になるといい「間違いなく日本最大のイベント」と明かした。井上尚が手にするファイトマネーは22年のゴロフキン戦で村田諒太が得た約6億円(推定)を超え、日本人最高額になることも示唆した。
既に98%が売れたチケットの残りは900枚弱。世紀の一戦は4万人超を集めることになった。井上尚は「こんなに素晴らしい環境とタイミングがそろった試合はまずない。この4つのベルトを防衛するという最大のモチベーションを生かして必ず勝ちにいく」。わずか2戦で集めた4本のベルトを前に決意を語った。東京ドーム興行のメインイベンターとして歴史に名を残す準備は整っている。
≪フェザー級転向視野も年内はSバンタム級≫会見には米興行大手トップランク社のプロモーター、ボブ・アラム氏も出席。将来的なフェザー級転向を視野に入れる井上尚に言及し「どういう未来が待ち受けているかはこの試合の結果を見たい。ただ大橋会長と話していたのは年内はスーパーバンタム級にいようという話」と明かした。転級後はIBFフェザー級王者ロペスと対戦させる構想を明かしながら「今はまだ何も決まっていない」と話した。
≪拓真「過去一番の仕上がり」≫4年半ぶりの兄弟同時世界戦に臨む井上拓も戦闘態勢を整えた。KOで飾った2月の初防衛戦から2カ月強。プロ21戦目で最も短い試合間隔となるが、「凄くいい感じ。過去一番の仕上がりです」と手応えを口にした。「前回のように感動を与えられるような試合内容にしたい。そして、今後の統一戦に向けて必ず勝ちたい」と闘志。バンタム級で兄・尚弥に続く4団体王座統一を見据え、石田とのV2戦で存在感を見せつける。
≪武居バンタム級独占狙う≫元K―1王者の武居はバンタム級4団体王座の日本勢独占を懸けてWBO王者モロニーに挑む。東京ドームで迎える初の世界戦に「大きい舞台ですし、自分が一番目立つくらいの試合を見せたい。バチッと倒して勝ちたい」と堂々と宣言した。日本人初のK―1&ボクシング世界王者へ向けて「いつも通り研ぎ澄ませてきた。あと2日、気を抜かず楽しみながら迎えたい」と平常心を強調した。
◇東京ドームアラカルト◇
☆プロボクシング興行 元世界ヘビー級王者マイク・タイソンがジェームズ・“バスター”ダグラスに番狂わせで敗れた90年2月以来34年ぶり3度目。
☆観客数 国内ボクシング最多は90年のタイソン―ダグラス戦で5万1600人。今回は4万人超を見込んでいる。白井義男が世界王座を獲得した1952年5月のダド・マリノ(米国)戦(後楽園球場)は「4万人」などと言われている。
☆チケット 最高はリングサイド最前列の22万円で最安値は2階指定席の1万1000円。大橋会長によるとチケットは残り900枚弱で売れ残りが出れば当日券も発売するが、売り切れる見込み。
☆視聴方法 午後5時配信開始予定の「プライム・ビデオ」(有料放送)で第1試合を除く全4試合を独占生配信。地上波はなし。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
井上尚弥、ネリに6回TKO勝ち! 4団体統一王座の初防衛、プロ初ダウンも因縁の悪童成敗 東京D大熱狂
THE ANSWER / 2024年5月6日 21時25分
-
悪童ネリ54.8kg、余裕の500gアンダーで計量一発パス! 井上尚弥は55.2kg、34年ぶり東京D興行が成立
THE ANSWER / 2024年5月5日 13時1分
-
井上尚弥「安心」のKO宣言! ネリはサングラスにガム噛みで登場
東スポWEB / 2024年5月4日 15時58分
-
ネリ、グラサン&ガム噛みの異例会見 ふてぶてしく宣言「死を覚悟して挑む。イノウエに必ずKOで勝つ」
THE ANSWER / 2024年5月4日 13時49分
-
井上尚弥「とてつもない試合を確信」ネリはガム噛み会見「体重はもうリミット内」 東京D決戦へ
THE ANSWER / 2024年5月4日 13時0分
ランキング
-
1市議会まで動かした大谷翔平…記念日制定に「生きる伝説」 SNS騒然「偉人の域」
Full-Count / 2024年5月18日 7時47分
-
2大谷翔平 リーグ単独トップ&両リーグ最多タイ13号 大谷の日&父の62歳誕生日に3戦ぶり一発で祝砲
スポニチアネックス / 2024年5月18日 11時53分
-
3「やっぱ持ってる」大谷翔平、“記念日”に自ら祝砲!「日本も早くしないとな。アメリカに先越されとるで」
スポーツ報知 / 2024年5月18日 13時56分
-
4霧島が「頚椎症性神経根症」で休場 再出場せず大関陥落へ「検査と治療も兼ねて4日間入院」師匠が明かす
スポニチアネックス / 2024年5月18日 12時25分
-
5ロッテは延長12回引き分け 佐々木朗希の162キロ、12奪三振の力投も勝利に結びつかず
スポニチアネックス / 2024年5月17日 22時4分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください