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西田凌佑が不利の下馬評覆し世界王者!近大ボクシング部同期の沙捺夫人からは「メッチャ格好よかった」

スポニチアネックス / 2024年5月5日 6時3分

<LUSHBOMU IBF世界バンダム級タイトルマッチ 西田凌佑・エマヌエル・ロドリゲス>新チャンピオンとなり、妻の沙捺さん(右)と記念撮影する西田凌佑(撮影・岸 良祐)

 IBF世界バンタム級タイトルマッチは同級1位の西田凌佑が王者エマヌエル・ロドリゲスを12回判定3―0で破り、プロ9戦目の世界初挑戦で王座に就いた。日本ジム所属の世界王者は99人目。バンタム級は世界主要4団体のうち3団体で日本人が王者となった。

 右目は開けにくい状態で、右顎は輪郭が変化している。守備に定評のある西田が顔をボコボコにされても世界ベルトをつかんだ。

 「夢みたいです。まだ実感がない」

 リングインタビューの最後。近大ボクシング部の同期で、全日本女子を3連覇した(旧姓・河野)沙捺夫人へ言葉をかけた。子育てに忙しい中、世界戦へ向けバラエティー豊富な減量食をはじめ、技術や心構えについて助言も受けた。「妻にありがとうと言いたい。沙捺、獲ったで」。世界一の夫と記念写真に納まった夫人は「ボディー攻めは作戦通り。右目が腫れていたし、右ストレートを結構もらっていたから大丈夫かなあと。でもメッチャ格好よかった」と経験者らしく試合を分析しながら喜んだ。

 不利という下馬評を覆して最大7点差の判定勝利。序盤から右ジャブが切れ、4回に左ボディーアッパーをみぞおちに決めてダウンを奪った。「感触はなかったし、まさか倒れるとは。でも“試合を終わらせられる”と喜び過ぎました」。5回以降に振りが大きくなり、逆に王者の圧力に押された。それも7回から修正。近距離で相手得意のカウンターを封じつつ、左ボディーを軸に攻め主導権を手放さなかった。

 コンビを組む武市晃輔トレーナーは西田について「はっきり言うて並、いや中の上です」と手厳しいが、ハートを高く評価する。「感情の起伏がないというか、強心臓。相手が強くても自分のボクシングができる」。元世界王者の比嘉大吾(志成)をプロ4戦目で破るなど“下克上男”は大舞台でも番狂わせを起こした。

 日本人がバンタム級4団体のうち3団体の王者となり、今後は統一戦が期待される。「まだ先のことは考えてないです」。この日は余韻に浸りたい。 (原口 公博)

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