【リーグワン】3季ぶり日本でプレーのバレットが進化実感「少なく見積もって8チームに競争力がある」
スポニチアネックス / 2024年5月5日 21時18分
◇ラグビーリーグワン1部最終節 トヨタ 45―18 BR東京(2024年5月5日 東京・秩父宮ラグビー場)
トヨタは入れ替え戦行きが決まっていたBR東京に45―18で勝ち、9勝7敗、総勝ち点43の7位でシーズン全日程を終えた。
サントリーに所属した21年以来、3季ぶりの日本でのシーズンを終えたニュージーランド代表のSOボーデン・バレット(32)は、「今は非常に複雑な心境。4強入りの目標を掲げていたが、できなかった悲しみがある。ただ非常にいい形でシーズンを終えられた。高いパフォーマンスを見せ、ファンも誇りに思ってくれると思う」と神妙な面持ちで語った。
今季は13試合に出場。SOとしてチームをけん引したが、昨秋のW杯後にオフを挟んでの合流とあり、突貫工事でシーズンに臨まざるを得なかった。「チームは私と家族が過ごしやすいのように(生活環境を)整えてくれた」と感謝も、プレーヤーとしては「新しい環境で(合流から開幕まで)期間が短く、難しかった面はある。メンバーの強みを生かすプレーが大事だと思ってやってきたが、最初からではなく、シーズン終盤にできるようになった」とフィットに時間を要したことを認めた。
3季ぶりに肌で感じた日本のラグビーについては、「非常に進化している。厳しい試合が多い。サントリー時代は4、5チームが強かったが、今は少なく見積もっても8チームに競争力があり、どっちが勝つか分からない試合が増えている」と評価。レベルアップをもたらしているのが、各国代表クラスの選手の参戦で、「いろんな国からいい選手が集まり、ニュージーランドに戻っても生かすことができる」と自身の成長にもつながったことを実感。続けて「それが(代表選手が世界各国でプレーする)南アフリカが成長した理由の一つだと思う。選手層の厚さを生んだと思う」と話し、原則として海外でプレーする選手が代表になれない母国ニュージーランドのルールをチクリとやった。
来季はスーパーラグビー・パシフィックのブルース(ニュージーランド)に復帰するが、その前にオールブラックスで再びプレーする予定。スコット・ロバートソン新ヘッドコーチが就任し、新体制となる代表での活動に向け、「やはりオールブラックスは特別なチーム。マネジメントが新しくなり、何が起きるか分からないが、新しいチームにも貢献したい」と意欲を示した。
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