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井上拓真、反省のV2成功「唯一の収穫は競り勝てたことだけ」 石田匠に3-0判定勝ち、尚弥と4年半ぶり兄弟世界戦でバトン【東京Dボクシング興行】

THE ANSWER / 2024年5月6日 19時24分

WBA世界バンタム級、王座を防衛した井上拓真【写真:荒川祐史】

■Amazon プライム・ビデオで独占生配信

 ボクシングのWBA世界バンタム級(53.5キロ以下)タイトルマッチ12回戦が6日、東京ドームで行われ、王者・井上拓真(大橋)が同級1位の指名挑戦者・石田匠(井岡)に3-0で判定勝ち(118-109×2、116-111)した。拓真は2度目の防衛戦、石田は2度目の世界挑戦。34年ぶり東京Dボクシング興行のメインイベントでは、拓真の兄の世界スーパーバンタム級4団体統一王者・尚弥(大橋)が元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)と対戦する。戦績は28歳の拓真が20勝(5KO)1敗、32歳の石田が34勝(17KO)4敗。

 世界戦第2試合は波乱の幕開けとなった。戦前からジャブの刺し合いが予想された一戦。初回、互いに左ジャブを放つと、石田の左拳が拓真の顎にヒットした。王者がいきなりダウン。静かだった東京Dに一気にどよめきが広がった。落ち着きを取り戻した拓真は2回、身長163センチの自身より10センチ高い挑戦者に打って出る。3回はテンポを上げ、右アッパーを量産した。

 鼻血を出す相手に4回は笑みを浮かべながら打ちこむ場面も。9回に尻もちをついたが、スリップ判定。怒りを露わにし、石田に強打を浴びせた。10、11回は接近戦から打ち合い。拳の交錯が激しさを増すにつれ、観客もヒートアップさせた。最終12回も打撃戦を展開し、激闘を繰り広げた2人に労いの拍手が送られた。

 リングインタビューで拓真は「想像以上の石田選手のジャブのやりづらさで苦戦をしましたが、唯一の収穫は競り勝てたことだけですね。今日は勝てた、それだけがただの収穫であって、この内容では統一戦とは言ってられない。もっと強いチャンピオンになりたい」と反省。最後も「これだけの大観衆の中で競り勝てたことだけが収穫」と繰り返した。

 拓真は前回2月24日の初防衛戦で世界戦初のメインイベントを務め、同級9位だったジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に9回44秒KO勝ち。涙のKO防衛を果たした。わずか2か月強と短い試合間隔だが、ほぼ無傷で終えたため東京D興行に参戦。井上兄弟が同じ興行で世界戦を行うのは、2019年11月以来4年半ぶりだった。

 石田は2017年10月以来2度目の世界挑戦。19年春など過去2回大橋ジムへ出稽古し、拓真も見守る前で尚弥、松本亮とスパーリングをしたことがある。

 セミファイナルでは、WBO世界バンタム級5位・武居由樹(大橋)が王者ジェイソン・マロニー(オーストラリア)に世界初挑戦する。同級は4日に西田凌佑(六島)がエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に判定勝ちし、IBF王座奪取に成功。WBC王座には中谷潤人(M.T)が君臨し、タレント揃いの階級が盛り上がりを見せている。

○…興行はAmazon プライム・ビデオにて「Prime Video presents Live Boxing」の第8弾として独占生配信される。井上兄弟と武居のほか、WBA世界フライ級王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が同級3位・桑原拓(大橋)と初防衛戦を予定。同じ興行で世界戦4試合は国内史上最多の規模となる。(THE ANSWER編集部)

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