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〝野球音源〟って何だ? レコード収集家F.P.M.中嶋氏が語る奥深き世界【インタビュー前編】

東スポWEB / 2024年4月19日 18時3分

――友人の思い付きがきっかけだった、と

中嶋 特定のジャンルのレコードを集めることも特にしてなかったんですけど、それからは応援歌や球団歌を皮切りに野球音源をどんどん集めるようになりましたね。

――現在は野球音源を用いたDJイベントも開催中だ

中嶋 持っている枚数も増えてきて、〝野球音源だけ〟のイベントもできるじゃないかと思ったんです。イベント会場には、パ・リーグのユニホームを着た方が多くいらっしゃいますね。

――なぜパ・リーグファンはユニホームを着用しがちなのか

中嶋 そこは、セ・パのチームのファン気質みたいな部分が大きいかなと思います。パ・リーグはメディアの情報量なども、長年不遇な立場にあったので…。野球文化そのものを渇望しているファンの方の多さが、参加者数に影響しているのかもしれません。

――今回の書籍には756曲収録。この数字はやはり…

中嶋 はい、王(貞治)さんのホームラン世界新記録です。この本の編集会議で、あまり野球に詳しくない方でもイメージできる数字ということで決めました。当時は新記録について連日報道されていましたから、あの時代を経験している方なら「王さんの記録ね」って連想してもらえるかな、と。

――楽曲の収集にかけた年月は

中嶋 集めだしたのは90年代前半なので、かれこれ30年になります。今回掲載できなかった音源もありますから、合計では1000曲を超えていると思いますね。妻には迷惑をかけていますが、今もレコード棚にぎっしりと詰め込んで保管しています(苦笑)。

――書籍の中では楽曲を「1軍」「2軍」にふりわけた

中嶋 イベントでアンセムとしてかけている楽曲は、1軍として前半のページに掲載しましたが、後半(2軍)に紹介したものも、決して内容が劣っているということではありません。中にはインタビューやドキュメントもののような貴重な資料もあります。

――インタビューのレコードなんて存在するのか!?

中嶋 70年代はビデオテープが普及していませんでしたから。インタビューやラジオ中継をレコード発売するのが主流だった時代だったんです。

――野球選手の配偶者やお子さんがリリースした楽曲も「家族モノ」として紹介した

中嶋 集めていく中で、未知の野球レコードとの出会いは減っていくんですよ。だんだんコレクションに行き詰まっていた当時、AKB48で活動していた倉持明日香さんの父親が元ロッテの倉持明さんだということを知って。そこから家族の出した曲も集めるようになりました。

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