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食べ放題の店で「大量に取りまくる」アリかナシか 食事を取りすぎる客に、店側はどう対応する?

東洋経済オンライン / 2024年3月23日 13時30分

好きなだけ食べていい食べ放題。一方で取りすぎはよくないのでは?との声もあるようです。写真はイメージ(写真:Oleksandr Makarenko)

定められた料金を払えば、好きなだけ料理やデザートを取ることができる食べ放題。

【図表】食育でも役に立つ「バイキング」3つのポイント

食べ放題に関しては「お金を払ったのだから、思う存分食べていい」という考えもある一方、「食べ放題とはいえ、取りすぎると、店側に迷惑なのでは?」との声もあるだろう。

今回は、食べ放題で客が料理を取りすぎた場合の店側の対処法や、客のマナーについて考えたい。

食事を取りすぎる客にどう対処?

食べ放題には、自分で食事を取りに行くバイキング形式のものもあれば、席で店員に注文する、オーダー形式のスタイルもある。

バイキング形式の場合には、食べ終わる前であっても、自分で食事を取りに行くこともできるため、客は際限なく、席まで大量に料理を持って来れてしまう。

食べ放題では、自分で取ったり、オーダーした食事は、すべて食べることが大前提だ。客が大量に取ったとしても、すべて食べられるのであれば、店側は許容せざるをえない。

ただ、客が大量に取ることを店側で防ぐこともできる。例えば、「1人1品まで」とあらかじめ定めたり、食べ残したらペナルティを科すといった、ルールを作るとよいだろう。

席で注文するオーダー形式の場合は、1度のオーダーにつき何品まで注文できる、と決まっている場合もある。その場合は、1度のオーダーで、1人あたり2品~3品としている店もある(2人であれば4品~6品の場合もある)。また食材の原価が高かったり、手間を要するメニューについては、1人につき1回だけオーダー可能、と制限されていることも少なくない。

客側もある程度は配慮したほうがいい

このように店側が事前に対策を取ることもできるが、食べ放題といっても、大量に取ることや、単一メニューばかりを食べることを推奨しているわけではない。

店側は、客によって食べられる分量は異なるため、それぞれにとって最適なボリュームを食べてもらい、満足してもらえるようにしているだけだ。

多量少皿ではなく少量多皿の観点から、客に食体験を広げてもらいたいと思い、さまざまなメニューを用意している。したがって、客も同じものをたくさん食べるのではなく、いろんなメニューを試したほうがよいだろう。

また、大量に取ったりオーダーしたりしてしまうと、ほかの客が食べられなくなる可能性がある。料理はあくまでもすべての客に提供しているので、ある程度はほかの客にも配慮できるとよいだろう。

ちなみに、バイキングは、自主性と協調性を養えるため、食育に最適だ。通常の給食では給食当番が配膳するが、バイキング給食では自分で考えて料理を取る。中学や高校でも、以下の観点から「バイキング給食」が実施されることがある。

※外部配信先では画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

話を戻すと、大量に取ったりオーダーしたりするのは、マナーという観点でも、本人の食体験からしても、あまりよいことではない。

せっかく好きなように食べられるスタイルであるからこそ、ただ闇雲に取ったりオーダーしたりするのではなく、自分自身の食べ方や、ほかの客のことも考えながら、楽しく食事ができるといいだろう。

東龍:グルメジャーナリスト

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