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「話し方」は言葉のテクニックでは良くならない 「相手の欲求」をつかむ話し方とは?

東洋経済オンライン / 2024年3月29日 15時0分

「言い方」「伝え方」を工夫するだけではコミュニケーションは改善できません(写真:Komaer/PIXTA)

コミュニケーションを改善しようとしている人は多いでしょう。しかし、「言い方」を学んでも、一向に改善されません。コミュニケーションはむしろ「テクニック」よりも「マインド」が重要です。特に「相手の承認欲求」を把握することが最も重要です。その理由について、『アメリカの中高生が学んでいる話し方の授業』から一部抜粋・編集してお届けします。

「相手の承認欲求」を「言葉」から把握する

「コミュニケーション」と聞くと、私たちはついつい「言い方」「伝え方」を工夫することを考えがちです。たしかにそれらは大事なのですが、人とは表面上の言葉だけでなく、心と心で対話をするもの。

では、相手の心を満たすにはどうしたらいいのか。それが「相手の承認欲求」に着目することです。「相手の承認欲求」に応えることで、いい関係を築くのです。

では、相手の承認欲求を把握するためには、具体的に相手の言葉をどのように聞けばいいのでしょうか。そのためには3種のキーワードに注目します。それは承認欲求が表れる「リピートキーワード」と「割り込みキーワード」、そして「特別感キーワード」です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

承認欲求が表れる「リピートキーワード」

「リピートキーワード」とは、会話やスピーチの中で2回以上登場する重要なキーワードです。リピートキーワードは3種のキーワードの中で、最も見極めやすいキーワードです。

たとえば、私の知人が「親が自動車の免許を取れってうるさくて」と言うので、「免許を取りなさいって言われているんですか?」と尋ねたら、「そうではない」と言います。「免許を取りなさい」とは言わないそうなのですが、会話の端々に「免許があればねえ」とか「あそこに免許センターがあるよね」など、「免許」というキーワードが頻繁に出てくるのだそうです。

それでさすがに、「免許を取ってほしいということかな」と思ったそうです。このような場合は「免許」というキーワードの向こう側に、「免許を取ってほしい理由」が隠れているのです。

共感しながらその理由を知ろうとすると、承認欲求が見えてきます。他にも女子会で集まって話をしているときに、どんな話題になっても「彼だったらなんて言うかしら」とか、「でも彼がどう思うかしら」などと「彼」というキーワードがリピートキーワードになっている女性は、みんなに恋人のことを話したくてウズウズしているのです。

「USJ行ったことある?」という話題になれば、「あ、彼が行きたいって言ってた」とどうしても「彼」が登場します。このようなときに、その女性に対して誰かが「そういえば、あなたの彼ってどんな人なの?」とか「彼とはうまくいっているの?」と尋ねてあげたら、堰を切ったように語り始めるでしょう。

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