何でもあり、小田原のバチカンが示す国の新しい形 正解がないからこそ、無数のチャレンジができる
東洋経済オンライン / 2024年4月21日 11時20分
いまの日本はどうか。経済の成長は極めて緩やかになった。出生率の低下も深刻、人口は減り続けている。暮らしを国や自治体に頼ろうとしても限界があることに誰もが気づいている。
私たちの地区も同じだ。自治会の高齢化、子ども会の危機、婦人部の解散、神輿の担ぎ手不足、問題を数えあげればキリがない。
でも、危機だからこそ、男女のバリアを破壊し、地区の垣根を越えて、自分たちに<必要>なことを自分たちの力で満たし合っていこう、という空気が広まった。
危機だから社会は変えられる
自然災害は危機の典型だ。みんなが苦しいからこそ、地区の垣根を越えて、みなで痛みを分かち合わなければならない。危機だから社会は変わる。変えられる。
私は、この大切な気づきを、仲間たちから学んだのだった。
ソノケンさんは、「英策さん、俺たちがジジイ、ババアになったら、庭で昼間っからビール飲んで青年部の思い出を話そうよ」と言う。勉さんは「東京駅ではなく、小田原駅に向かう電車を「上り」に変えるんです」と熱く語る。
私たちは、答えのない時代を生きている。でも、正解がないからこそ、大小さまざまな夢を見て、無数のチャレンジができる。夢と愉しさに満ちた縮減の時代。愉しさと苦しさ、成功失敗の積み重ねの先に、<この国の新しいかたち>はある。
井手 英策:慶應義塾大学経済学部教授
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