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東武線「群馬の玄関」川俣と茂林寺前に何がある? 伊勢崎線が本領を発揮する「利根川を渡った先」

東洋経済オンライン / 2024年5月1日 6時30分

東武伊勢崎線の川俣駅東口。周辺施設へ立派なペデストリアンデッキが延びる(撮影:鼠入昌史)

東武伊勢崎線の本領は、「北関東」にあるといっていい。

【写真12枚を見る】どんなところ?もとは利根川の埼玉県側にあった川俣駅の駅前には「群馬県の玄関口」らしい立派なペデストリアンデッキ。分福茶釜で有名なお寺の最寄り駅も。

もちろん、浅草―伊勢崎間の伊勢崎線のうち、「東武スカイツリーライン」という呼び名がすっかり膾炙している東武動物公園駅以南では、東京都心方面への通勤通学路線としての性質が濃い。

ただ、こと「伊勢崎線」に関して言うならば、それは北関東を駆け抜ける大動脈の1つであることに間違いはないだろう。

利根川を渡り群馬に入る

などと、ずいぶんと大仰な入り方をしてしまったが、ならば伊勢崎線はどこから北関東に入るのか。答えは、羽生―川俣間。ここで伊勢崎線は利根川を渡って、群馬県に入る。埼玉県と群馬県の県境は、おおざっぱにいえばおおよそ利根川なのだ。

「埼玉県から群馬県に入って何が違うというわけでもないのですが、やはりちょっとばかり車窓の雰囲気が変わるような気がします」

こう話してくれたのは、東武動物公園駅管区羽生駅長の相良紀章さん。相良駅長は、埼玉県内の花崎―羽生間4駅に加え、県境を跨いで群馬県内の川俣・茂林寺前の2駅も預かっている。

群馬県、つまり北関東に入って最初の駅は、川俣駅だ。所在地は、群馬県邑楽郡明和町。20㎢にも満たない小さな町だが、川俣駅西側の国道沿いに広大な工業団地を持つ。

「町のほうでも駅を中心としたコンパクトシティ化を進めておりまして、東西に立派なペデストリアンデッキができています。東側にはキレイな病院もできまして、さらに西口では新しくホテルの建設も進んでいます。なんでも、温泉も湧いたようですよ」(相良駅長)

開発が進む川俣駅周辺

実際に川俣駅を訪れてみれば、実によく整備されていることに驚かされる。とりわけ、病院の建つ駅の東口。ペデストリアンデッキから医療施設までが直結していて、子ども向けの外来クリニックも設けられている。周囲には真新しい住宅もできているようで、子育て世代の増加を図っているのだろう。

そんな駅前を北に抜けると、線路沿いに広大なソーラーパネルが置かれている一角があった。かつて、川俣駅では石油やプロパンガスの輸送、つまり貨物を取り扱っていた。いまでも線路に接して橋本産業という石油やガスを扱う会社があった。ソーラーパネルは、大規模に貨物を扱っていた時代の名残なのだろうか。

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